難解な1節間になりそうな予感

今年の「ゴールデンカップ」は新エンジン、新ボート1発目のシリーズとなる。前検日は水面コンディションがあまり良くなかったこともあり、タイムなども参考にしづらい。また、選手談話も「分からない」が多かった。未知数な部分が多く、選手相場もやや混戦となっており、難解な1節間になりそうな予感がする。

初日メインの江戸川選抜戦は前沢丈史が絶好枠で登場。当地は最近こそ苦戦気味だが、一時期は走れば優出という活躍を見せていた好相性水面。調整もそれなりに合わせてくるだけに、1枠指名の期待に応える逃げを見せてくれるはず。須藤博倫はA1級のボーダーを下回る状況で当地入り。須藤が初めてA1に昇格したのが2001年後期。それ以降は一度もその地位から落ちたことがない。今回は選手人生で最大のピンチと言っても過言ではない。前半2日間は勝率アップに全力を注ぐ。飯山泰は今年の当地正月戦で事故を起こして負傷。それ以来の当地参戦となる。前検日は身体の心配をする関係者に対して万全をアピールしており、足自体も「少し伸びる感じがあった」と上々。選抜戦は4カドから攻撃的なレースを見せそうで不気味だ。

他では黒柳浩孝、永田秀二、天野晶夫がメインレースに出場。この3人の中では黒柳が「やられることはなかった」とまずまずの手応えだった。選抜組以外では、山本英志が「新エンジンの割には回転が上がっていて良かった」と好ムード。栗城匠も直線を意識した調整をして「タイムが良かった」と手応えあり。選手代表を務める渡邉雄朗も、いつもの伸び調整を施して「行けそう」と話した。新エンジンではあるが「本体も割ってみたい」と妥協はせず、できる作業はすべてやる構え。どこまで伸びを仕上げるかは注目したい。