笠原亮が復帰戦でVを狙う！

準優は1枠勢が3連勝。予選トップの笠原亮は危なげないイン逃げで勝ち上がり、優勝戦の1枠を手にした。上位エンジンを駆る今節は、前検からいい足をキープして好成績をマーク。怪我で1年2ヶ月も休んでいたとは思えない走りを見せている。3、4日目と12Rの1枠でしっかりと結果を出しており、3日連続となる最終日への予行演習は済んだ。優勝戦もパワーを活かしたスムーズな旋回で、復帰後すぐに優勝という偉業を成し遂げる可能性は高い。

強敵となるのは大山千広。準優の1Mは明らかなミスターンだったが、舟が返ってくるところから出口、直線へのつながりが抜群で逃げ切りに成功。今節は笠原との直接対決がなく、単純な足の比較はしづらいが、見た目では大山が節一。笠原にミスが生じるようなら、差してV奪取は可能だ。

中村尊はスタート力を発揮して準優を快勝。しかし「伸びが悪くなっているし、体感も良くなかった」と気配は下降。気温の上昇、気圧の低下と回転が上がらない条件が重なったことがモロに影響したようだ。優勝戦は3枠だが、課題を残す。

準優2着組も、優勝を狙うとなると物足りない動き。4枠の川尻泰輔は「全体的に並だし、優勝戦で分がいいということはまずない」と話し、自分から仕掛けていくのは難しそう。5枠の伊藤誠二も「悲観する足ではないけど、少しずつ弱い」。6枠の坂元浩仁は「バランスが取れて中堅」と威張れる感じはない。ただ「6枠だったらチルトをはねてみるのはありですね」と秘策あり。「伸びるように、もうワンパターンのペラも試してみるかもしれませんね」と話しており、直前気配は注視したい。