仕上がり抜群の秦英悟がV戦1枠！

雨で湿度が高かった準優日だが、秦英悟はまったく問題なく抜群の仕上がり。準優では他を寄せ付けない逃げを決めて、優勝戦の絶好枠を手にした。今節はややスタートにバラつきがあったが「やっと勘通りに行けました」と不安は解消。優勝戦は自信を持って臨めそうで、ミスなく運べれば押し切りが有力だろう。

秦を脅かす存在となるのは杉山裕也か。「秦ちゃんの方が良さそうな気がする」と言うが、初日のドリーム戦以降は対戦がない。実際の機力差はレースで確認することになりそうだ。また、杉山はピット離れもいいが「そこに特化することはない」と。ただタイミングが合えばイン奪取まであるかもしれない。

天野晶夫も準優は逃げ切り勝ち。しかし節を通してコメントは「普通」。オール3連対と安定感ある走りを見せているが「展開で取れているだけで、エンジンは良くないです」と最後まで主張は崩さなかった。

準優2着組では、杢野誓良が「行き足、回り足の感じがいい」と好感触。それでも「秦くんや西山昇一さんとは明らかに違う」と、上位には見劣っている。

杢野から名前が出た西山は「走り出したらいい」と話すが、そこまでが良くない様子。「起こしで鳴く時があれば、スムーズに出る時もある。だからスタートがまったく分からん」と苦笑い。フライング持ちの西山にとっては致命傷になっているようだが、その欠点が解消されれば、好枠勢にとっては脅威ともなる。

河野大は優勝戦6枠。現状は「ターン回り系の足」だが、優勝を狙う意味で「伸びを求めるのも考えます」と、一撃仕様の調整を視野に入れていた。