徳増秀樹が優勝戦の1号艇！

5日目は準優勝戦が行われた。10Rは強力なピット離れを誇る堤昇の動きに注目が集まったが、坪井康晴、大場敏が抵抗。進入は枠なりの3対3となった。大場は差してバックで坪井に肉薄したが一歩届かず、坪井が2Mも先制して優出一番乗りを決めた。仕上がりについては「乗り心地は悪くないし、バランスが取れて中堅。展開は突ける。伸びは徳増(秀樹)さんが一番いい」と話した。大場は2Mで接近した服部剛をしっかり捌いて2着をキープ。「良かったね、一瞬差しが入ったし」と仕上がりには満足していた。

11Rは徳増秀樹が力強く先マイ。谷野錬志がまくり差しで迫ったが、徳増はグイグイと艇を伸ばして1着でゴール。4日目はイン逃げ失敗に終わったが、「4日目と5日目前半は直前でペラを失敗していたけど、準優はうまく調整出来た。仕上がりは95点」としっかりリベンジを果たした。谷野は「徳増さんや深谷(知博)選手の方がいいけど、自分もバランスが取れているし、行き足はいい。スタートは段々掴んできたし、行けるとこまで行きたい」と優勝戦も速攻発揮を約束した。

12Rは展示で5号艇・金子良昭が3コースに入ったが、本番は更に内の2コースまで奪取。山田雄太はピット離れで遅れて、進入は152カド364となった。

この一戦を制したのは菊地孝平。必殺の速攻を決めると1Mはまくり差しで深谷知博を撃破し、エースの意地を見せた。ボート変更後は気配落ちしており、準優前のレースも一息だったが「あれが生きた」と前半を踏まえた調整で上向かせた。「圧倒的に劣勢ではなくなった。自分も今節2回インで負けているし、浜名湖は何が起きるか分からない。リベンジもしたい」と闘志を燃やす。

2着に敗れた深谷も気合を入れる。「少しズレていたので、1M回れなかった。合えばいい方だし、前回の浜名湖Vの時は伸びていた。まくりたい」と、前回戦の再現で地元3連続Vを狙う。