優勝戦は林美憲の進入がキーポイント！

山崎哲司が難なく優勝戦の絶好枠を手にした。準優は逃げ完勝。仕上がりは「行き足から伸びへのつながりがいいし、しっかりターンができる乗りやすさもある」と抜群。さらに「節一」宣言も出ており申し分なし。優勝戦も逃げて人気に応える走りが見られそう。

波乱の展開になるとすれば「4枠でも進入は動く」と話した林美憲がイン水域を深くした時。「ゆったりとした進入にはしたくない」と言っているだけに、すんなり折り合うということもなさそう。2枠の中岡正彦は「林さんは入れない予定」と基本はコース主張の構えだが、林の動き方によっては「引いて3カドも」と柔軟。中岡の足も「上位クラス」だけに、山崎に隙ができれば逆転Vの可能性が出てくる。

準優で4カドまくりを決め、波乱を演出した齊藤優は、再び4カドとなりそう。こちらも「行き足がいい」と仕上がりは上々で、再現には警戒したい。5枠となった松竹大輔は、展示を含めてピット離れで飛ぶシーンが多く見られる。ただ「ピット離れは考えてない」と優勝戦は封印。「優勝戦に入ったら足が劣勢っぽいし、行き足を中心に展開を突けるように叩き変えます」と。誰かが仕掛けてくれる形を待っている。

予選17位からの優出を決めた関根彰人はここまで「ノーハンマー」。自信を持てるというターン回りを武器に2、3着を並べ続けた。「伸びは弱いけどどうせ6枠ですから。気負いもないし、しっかり展開を突く準備だけしておきます」と淡々と話しており、久々の優出でもリラックスして普段通りにレースができそうな雰囲気だった。