吉田拡郎が優勝戦1号艇獲得！

見所満点の準優だった。10Rは赤坂俊輔がイン佐藤大介を差し切り、優出一番乗り。展示から行き足の気配が良く、本人も「行き足が良くなっている」と話した。勝負所で仕上げてくるあたりは流石の一言に尽きる。反対に佐藤は気温の上昇で「全部がダメだった」と気配が大きく落ちた。それでも、最終日は冷える予報と知ると「それなら大丈夫だと思う」と前を向いた。

11Rは予選ラストで転覆した前沢丈史が好機力のイン宇佐見淳を鮮やかなまくり差しで倒した。「転覆の影響はなさそうです。伸びが良くて上位です」と心配された足落ちはなく、機力は上位レベルにある。2着に敗れた宇佐見だったが、「バランスが取れて上位グループですよ。Sもどこからでも問題ないです」とこちらも好パワー維持をアピール。優勝戦はこのセンター勢が波乱を起こす存在になりそうだ。

12Rは吉田拡郎が4日目同様に西田靖にインを奪われたが、意地のまくりで優勝戦のポールポジションを手中に収めた。「インを守るセッティングで行ったんですけどね」と苦笑い。仕上がりについては「悪くないけど、小さくまとまっています」と、上と比較すると物足りない感じ。それでも、優勝戦は進入で動く選手は不在で三度目の正直でイン戦となるだけに中心。速攻決めて2019年をVで締める。

優出ラスト切符を手にしたのは中村尊。初戦の減点をはね返してのファイナル入りとドリーム戦メンバーの意地を見せた。3日目にペラ調整をして以降は求める軽快さもきて「いい感じです。出足、回り足、乗り心地がいいです」と納得の仕上がりとなっている。大外からでも連絡みは十分ありそう。