水面状況悪化のため、9R以降は中止打ち切り

3日目は水面が荒れ、4Rからは安定板を使用。6R以降は2周戦になった。しかし水面状況は更に悪化して、佐野隆仁が「この波は無理。往復ビンタではなく、グーパンチを打たれている感じ。それもやられっぱなしで、全然やり返せない」と表現。幸本誠も「波は結構乗れるけど、こんな水面は7、8年ぶり」と言うほどで、結局、9R以降は中止打ち切りとなった。

そのため、8R終了時点で得点率上位6人が優勝戦に進出。3日目は走らなかった濱崎誠と山口亮も2日目までの貯金が利いて優出に成功し、無傷の4連勝とした濱崎誠が優勝戦の1号艇を手にした。

濱崎誠は「波を試したかったんですけど…(3日目11Rは)フル被りでいこうと思っていた。やっと波が出たのに」と思惑通りにいかずがっかり。ほとんどの選手が波水面に腰が引けている中で、初代江戸川番長らしいコメントだ。エンジンについては「思ったより内に舟が返ってくるので、出足は相当いい。それにグリップは今年一番いいんじゃないかな。全部の足が◎ではないけど、スリット同体なら大丈夫」と完全優勝へ自信をのぞかせた。

一方、中村尊は優勝戦には乗れたが6号艇。「4号艇が欲しかった。攻めるポジションが良かったんですけどね。6号艇は待ちのポジションなので、運次第。折下(寛法)さん次第です」と、濱崎誠とは違う意味で残念がっていた。

濱崎誠の押し切りが有力だが、狙い目となるのは山口の絡みだ。唯一のB級だが、今節のレース内容は文句なし。波乱の使者となるのか、注目したい。