井上尚悟が3連勝の快進撃！

「BOATBoyCUP」は2日目が終了。雨は降らなかったものの、気温、気圧と初日よりは下降気味ながら、湿度は高め。回転の上がらない条件でより機力差が広がった印象だった。

それでも59号機の井上尚悟の表情は明るいまま。「こういう条件の方が回転が上がってますね」と機力上昇の手応えを得ており、エース機候補のポテンシャルは底知れない。前半3Rはインからスタートタイミングが劣勢で、2コースの中辻博訓がスタートで先行した分、まくりに行くかと思われたが、井上は1Mまでに伸び返して先マイ。中辻は中途半端な旋回となって後退。その分もあったが、井上はバックで一気に突き放して首位でゴールした。

後半10Rは5号艇で登場。6号艇の吉川喜継が一つでも内への姿勢で待機行動に出たため、井上は大外に回って単騎ガマシに。コース不利のハンデはいかに、と思われたが、井上はどこ吹く風といった感じで唯一のコンマ0台でスリットを通過。機力を持ってすればその時点で決着はついていた。インから張り気味に回った三宅潤をかわし、差した北山康介には台頭の機会を与えなかったほど、スピードの違いで前半戦と同様に早々と独走態勢に持ち込んだ。これで初日後半から3連勝、得点率でトップに立った。エンジンランキングに示したとおり、今節唯一の☆評価。機力を維持すれば、予選首位、さらにはデビュー初優勝へと夢が膨らむ。

得点率2位につける北中元樹も伸びを中心に好仕上がりだ。「最近は足を良くしようとすると失敗するから、乗り心地重視でやっている」と調整の方向をあらかじめ設定して今シリーズに臨んでいる。その成果は顕著で、2日目までに2、2、1着と順調な航跡を描いており、「乗り心地がいいから早く握れるし、行き足は良くないけど伸びはいいと思っている」と足の特徴も引き出した。「調整の反応があるし、エンジンは悪くないと思っています」。3日目連勝すれば井上をかわして予選トップ通過となるだけに、意欲十分に予選残り2走にチャレンジする。