本多宏和が前検好感触！

「第55回日刊スポーツ賞」前検。

初日メインの多摩川選抜組では、55号機の長嶋万記が「最初乗った時はヤバい…と思った」と、気配はひと息。「叩いて乗ったらこっちの方かなという感じはあった」と、兆しは得ている様子なので立て直しに期待したい。

男子勢では本多宏和が機に手応え。「出足、伸びにグリップと感じがいいし、今期の中でも一番合っている感覚。(前操)飯島昌弘さんが、よくぞこの調整にたどり着いたなって感じのペラの形だった」とコメント。F休み明け、加えて外枠発進のハンデはあるが楽しみな存在となってきたのは間違いない。

エース65号機ゲットの谷野錬志はトーンが上がらず。「前検は出口の感じが少しいい？くらいで目立ちはしなかったですね」とのこと。この65号機は前操の濱崎誠が「吉川昭男さん(前々操)の形のままノーハンマー」で、そのままの形で今節に。吉川の乗艇した最終走は3月17日の優勝戦で気温も14℃付近。濱崎も「気温が高いと調整が外れて良くない」と、コメントしていただけに、調整の手を早めに入れないと意外な凡脚で初日を終える可能性があるので気配に注意したい。

逆に数字は中堅だが、手応えがありそうだったのは船岡洋一郎。乗艇する63号機は伸び抜群機。調整面は難しいが、船岡も「良くなる雰囲気がある」と、パワーを実感していた様子だった。

地元勢では齊藤仁は「上がりに鈍さがあって中間速が欲しい」。後藤翔之は「乗り心地も悪いって感じがないし、嫌いではない足」と。機素性的には齊藤の56号機は数字以上のポテンシャルがある。果たして本番までにどの程度合わせてくるだろうか？

一般予選組では前田篤哉、長尾京志郎、豊田聡、向井美鈴、村上橋蔵が好調機。前検一番時計はWエース一角の33号機を操る前田がマークした6秒67。