小川広大が強力な出足を披露！

「Daiichi TV ファイティングカップ」は2日目が終了。早朝から雨が降り、レース開始前には上がったものの湿度上昇と気圧の変化で機力差が顕著に出た。快速エンジンが猛威を振るい、エース機の柳田英明は6R、まくり差しからバックで一気に伸びて2Mを先取り、日をまたいで連勝を果たした。「松浦(博人)選手よりもスタートの足が良かったし、バックは強め。気になっていたピット離れも悪くなかった」と機力は着実に上昇している。

その柳田を11Rで破ったのは小川広大。「2日目は完全な伸び型になっている」と気象条件の変化にエンジンの素性が明確に出た感じだが、不安視されていた出足は強力。先マイを狙う柳田を差し切り、2Mを先取りした。「キュキュキュっと差せる足を求めてペラを叩く。それでダメなら戻せるように少しだけね」と調整に着手。その成果はエース機撃破という最高の結果をもたらした。

ペラ調整に迷いがあるのは今坂晃広。9Rは29号機特有の伸びを爆発させて2コースまくりを決め、「行き足から伸びはいい」と好感触をつかんだが、「それでもまだ欲しいんですよね」と満足していない。「乗りづらいのも気になったし、全体に上積みしたい。でも、元々がいいエンジンだから伸びをつけるのは難しいかも。それに何年経っても浜名湖のペラ調整に正解を出せていないから」と少々弱気な面も見せたが、「ここで正解を見つけられればいいよね」と、3日目もペラとにらめっこだ。