石田章央と松下一也が好仕上がり！

「かんざんじ温泉観光協会会長杯」が開幕した。前検日の夜から降っていた雨はレース開始前には上がっていたが、気圧の低下もあって回転を合わせるためにペラやギヤケースを調整する選手が多かった。

低勝率機シリーズでもあり、早くも機力差が出ていた印象が強い。中でも唯一の連勝を決めた新出浩司は「前検日から力強さを感じていたんですよ」と胸を張る。「足はバランスが取れているし、行き足もいいからスタートも決めやすい。ステイです」と気象条件の変化に左右されることなく、思う存分レースに集中できる。2日目は12R2号艇の1回乗り。早くも今節のメインレーサーと位置づけられており、3連勝ゴールへ期待が高まる。

地元勢では石田章央と松下一也が好仕上がり。石田は「今節の中でも上位クラスのエンジンだし、(調整の)ゾーンは広い」とペラ調整で思うがままに機力を上積みさせた。「初戦の伸び寄りから後半は手前にこさせられた。でも、エンジンがいいのだからもっと出そうな気がしているんですよ。ペラを試して『ゾーンを狭く』したい」と、独特の表現で「ストライクゾーンのど真ん中＝完調」に持ってこさせる算段だ。

松下も浜名湖のペラ調整は的確だ。「初戦は伸びを良くできた」と求める直線の上積みに成功したが、「差して勝ったけど、グリップがイマイチなので押していく感じがなかった」と納得の域には達していない。今年は8月、9月と当地で連続優出しているだけに、パワーアップなればとんとん拍子で頂上決戦に駒を進めるはずだ。