伏兵の田中堅が3日目を連勝！

「三遠ネオフェニックス杯」は3日目が終了。朝から夏の日差しが戻って、気温は久しぶりに30度を超えた。その影響から回転不足によるパワーダウンが顕著で、向後龍一は成績も伴わず。再びエンジンランキングから☆が消えた。

一方で機力を上積みしているのは丸尾義孝と三嶌誠司。丸尾は「回転が上がってくれば」と静観の構えでレースに集中。2日目から4連続2連対であれよあれよと得点率トップに浮上した。「回転が上がってきて、出足は上位といえる。その延長で伸びもいい」と見込み通りにパワーアップ。2連対率45％の29号機の底力を発揮だ。

三嶌は初日ドリーム戦の転覆で「2日目は0から整備と調整をして、どうかなと思っていた」と半信半疑だったが、3日目は2、1着とまとめて「着順通りの足になっている。伸びは向後くんがまだいいけど、他とは一緒。出足、乗り心地が良くなっているし、(準優勝負へ)集中力を切らさずに行きたい」と気を引き締めた。

3日目唯一の連勝を果たしたのは伏兵の田中堅。初日から「足はいい」と言い続けていたが、結果を出した事も相まって「バックは余裕があったし、つながりもいい。バランスが取れて上位です」と景気のよいコメントに終始した。思えば前節もこのエンジンで竹本太樹が連勝劇を演じただけに、今後も31号機は注目すべきか。

20号機の地元・鈴木孝之も今節は笑顔が絶えない。「伸びは2日目と変わらないし、これが一杯なのかも」と現状がマックスの機力とはいえ、持ち味のスタート攻勢で3日目は2連対。「ターンでぶっ飛んでいく感じだったから、調整しないと」とペラ小屋と水面を頻繁に行き来していた。後半12Rは今年のイン戦で1度しか大敗したことがない重野哲之をまくりで沈めて波乱を演出。西村勝のまくり差しを許して2着だったが、「回転を上げて良かった」と調整の成果を得てニッコリ。もはや2連対率18％(前検日時点)は度外視していいハイパワーだ。