ボートレース常滑

常滑

西山貴浩が道中逆転で優勝!!

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優勝戦は平本真之以外、誰が勝っても特別戦初制覇となる顔ぶれとなった。そんな中でもリラックスムードだったのが西山貴浩だ。「今日はごはんを食べて、歯を磨いてただけ。みんな微調整に忙しそうだったけど、追い風が向い風に変わっただけですからね。それにこの水面ではペラをやったって分からない。5日間仕事はしてきた訳だし」と、結果を出してきた自分を信じてV戦へ挑んだ。

1周1マークを回った時、西山は4番手の位置。しかし続く2Mで先頭を走る河合佑樹に追いつき、2周1Mは内有利に回って大逆転に成功。見事、特別戦初Vを飾った。「BSは外に変わろうか考えたけど、2マークに全てをかけました。河合(佑樹)ちゃんも磯部(誠)も初タイトルだから緊張するだろうし、ミスってくれって思って、自分はしっかり回りました。僕らしいですよね。ああいう小細工はデビュー当時から(原田)富士男さんに仕込まれてきた。最終日はこういう水面だから、長嶋(万記)さんと「ドラマは2マークにあるね」って話してたんですよ」という言葉通りの展開で優勝を掴んだ。

近況は後輩たちの台頭に推され気味だったという西山。「羽野(直也)と仲谷(颯仁)が出てきて、その影響が大きいです。僕もタイトルを取りたいなってなったし、嫁に今年は仕事も全部自由にさせてくれって言ったんです。こんなこと言ったのは初めてだし、それを認めてくれた嫁のおかげですね」と、家族の後押しも勝因に挙げた。

「オーシャンカップは本当にいけるんですか?最近は仲谷がひとりでSGにいってるので、居場所作りのためについていってあげましょうか」と西山節を炸裂させていたが、「富士男さんと川上(剛)さんに、やっとひとつ恩返しができた」と最後は感謝の言葉で締めくくった。