優勝戦の絶好枠を手にしたのは池永太！

2日目終了時点で優出ボーダーの得点率6位は8.00だったが、終わってみれば7.40まで低下。田中孝明が滑り込みで優出を果たした。その田中孝は「出足はかなりいい」と納得の仕上がり。しかし相手は全員がA1経験のある面々。さすがに6コースでは厳しいか。

優勝戦の絶好枠を手にしたのは池永太。3日目も連勝で締め、リズム良くファイナルへ駒を進めた。序盤は伸び型だったが、今では「出足や回り足もきて、バランスが取れています」と底上げに成功。トータルで節一パワーの評価ができるだけに、優勝に一番近い存在であることは間違いない。

池永にとって強敵となるのは地元の松下一也。前検からノーハンマーだったが、2日目のレース後にペラを叩いて気配が急上昇。3日目は「行き足から伸びが良くなって、ターンの食いつきも良くなってる。抜群です」とかなり満足そうだった。久々の地元Vへ気合も入っており、侮れない。

寺本重宣も「出足が良くなったし、普段伸びがこない自分が伸びているし、仕上がりはいいです」と仕上がりは上々。5枠で優出した桑島和宏も「出足やスリットの行き足が良くなって、好みに近づいてきています」と笑顔を見せており、展開があればチャンスは十分だろう。

優出した6人の中でトーンが上がらないのは田中豪。「はっきり言って出てない」と厳しい状態で、3日目はレース後にずっとペラ調整室にこもっていた。新エンジンで、今節はまだ部品交換ができない。それでも「違う方向で調整してみる」とあきらめてはいなかった。