桐生順平が念願のグランプリ制覇へ王手！

SG「第32回グランプリ/グランプリS」は23日、5日目が行われた。「グランプリ」はトライアル2ndの最終ラウンドを迎え、白星で締めたのは井口佳典と石野貴之。全てのトライアルが終了し、優勝戦に進出する6選手が決定した。1枠を手にしたのは桐生順平で、8号機の特長であるレース足中心にトップ級の仕上がりを見せている。「インを主張してSに集中する」と気合も十分。初の「グランプリ」制覇へ、豪快逃げを披露するか。

2枠・井口も伸びは節イチ級で、出足関係もスムーズ。「Sは失敗しない」と豪語しており、11Rレースでは驚異のコンマ01のSを決めている。桐生にとって最強のライバルといえるだろう。3枠を手にした峰竜太はかなりリラックスムードで、「勝負にこだわるよりもレースを楽しみたい」と。

4枠・石野が地元で最後の砦を守った。12Rでは桐生のインをカドから一気にまくるなど、ここにきてリズムアップ。「(グランプリを)獲るイメージしか持たずに行く」と、Vへ照準をピタリと合わしている。5枠・毒島誠、6枠・菊地孝平の外枠コンビも実力はもちろん、機力も上々。今年の締めくくりに相応しい、豪華メンバーが出揃った。

「シリーズ戦」では準優が行なわれ、こちらも優勝戦に進出するベスト6が決定した。準優は1枠トリオがインから圧勝し、優勝戦1枠は新田雄史が手にした。3日目あたりから足は仕上がっており、イン死守から押し切りを狙う。

最終日の天候は下り坂で、曇りのち雨の予報。気温は最高14度と少し高めだが雨が降れば一気に冷え込む可能性もあり、S展示はしっかり注視したい。