地元勢が初日白星なしと苦戦！

「オレンジリボン運動支援競走 スポーツニッポン菊花杯」は波乱の幕開けとなった。1Rから主力が続々と敗れて2連単2本を含む8本もの万舟券が飛び出し、地元勢はまさかの白星なし。4Rのランチタイム戦では渡邉英児が圧倒的な人気を集めたが、道中で栗原謙治に競り負けると太田潮にもかわされる番狂わせ。辛くも3着は守ったが、「前節V機だけど、大した事ないね。向こうが超抜」と栗原に視線を送りつつ、本体整備に着手。今節も苦戦を強いられている。

深谷知博も前半レース後に整備室に直行。「ペラを叩いて前検よりは乗り心地は良くなったけど、足は特長がなくて普通です」と不満の表情を浮かべ、「勝率の感じがないから本体を見てみる」と整備に没頭。渡邉と同じくピストンリングを交換したが、ドリーム戦は両者ともに展開を捕らえきれず。渡邉が5着、深谷は3着に終わった。深谷はピット離れも劣勢だっただけに、機力の底上げが急務といえる。

初日連勝を決めたのは桑原将光と水摩敦だ。桑原は「すぐ内が仕掛けてくれたし、いいプレッシャーになってますね」とエース機のオーラを水面で漂わせて、初戦はまくり差し。後半のイン戦はスリットを過ぎてからの加速感も他を圧倒して難なく先マイ、危なげなく押し切った。ただ、「モンスターって感じではなくて、上位級。ペラが合ってないし、力を持て余している感じ」と現状には満足していない。

水摩は前検日から伸びが評判。初戦は2M抜きでレース足の良さもアピールすると、後半のドリーム戦は鋭くまくり差して3連単4万舟を叩き出した。「少し回しすぎで乗り心地はもう少しだけど、足はいい。もう少し良くなりそうですよ」とこちらも更なる上昇を示唆。両者がシリーズを突っ走っていくのか、注目だ。