向達哉がV戦絶好枠をゲット！

南風が終日強めに吹き、全レースで安定板が装着されて争われた開催5日目。スロー勢有利と言う流れではあったが、1号艇は4勝2着4本の8連対、差した選手の好走も光り2号艇も4勝という結果に。この日メーンのセミファイナルもそれぞれ2連単は内枠両者での決着となったが、11R1枠の森高一真は木下翔太に差しを許して2着まで。一方で予選トップ通過の向達哉は差した永井彪也をバックで振り切り1着、この向がファイナル1枠を手にした。

8月8日は台風の影響による中止順延となり、9日に仕切り直して行われる最終決戦。メンバーは内枠から向、木下、森高、永井、塩田雄一、堤健一という並びに。木下いわく「1、4、5枠は(パワー)3強」と話すように、抜群足の3人がイン、カド、そしてカドマークという位置に配され、舟券的にも面白い一戦となった印象だ。しかもGⅢの今節は優勝賞金だけが破格の200万。森高が「年末に向けて上積みした方が楽やからな」と言えば、現在賞金ランク50位前後につけている木下も「ここで勝てば年末の(グランプリ)シリーズに行けるかもだし…」と、賞金加算へ虎視眈々といった状況。

また、月末にSG初出場を控え「勢いをつけたい」と話していた永井も仕上がりは良く、このあたりの攻めに対して、インの向がどう立ち回るかがレースの見どころに。今節4日目にはデビュー通算1000勝を挙げメモリアルシリーズとなった向、最後も自らを祝う逃げを決められるかどうかに注目が集まる。