優勝戦は茅原悠紀と柳沢一の一騎打ちムード！

準優一発目の10Rは、柳沢一がインから伸び返して逃げ切り成功。湿気が多いコンディションで調整は合っていなかったようだが、それでもエース機の力を見せつけた。峰竜太はピット離れで飛び出して2コースを奪ったり、1周2Mで角度とスピードのついた差しを見せるなど、インパクトある走りで2着。序盤に「足はワースト」と話していた姿はもうなかった。

準優11Rでは3コースから井口佳典がまくり差して1着。レース後は「たまたまやね」と謙遜していたが、前節の丸亀SGでも準優3枠から勝ち星を挙げているように、勝負強さを見せつける一戦だった。人気を集めた市橋卓士は2着。1周1Mでターンマークに寄りすぎたことにより、旋回が流れてしまったのが悔やまれる。調整も合わせられておらず、展示ではピット離れの怪しさがあった。道中でも笠原亮に詰め寄られる場面もあり、優出は果たしたが課題を残した格好だ。服部幸男は6番手スタートから1Mまでに伸び返す足を見せていたが、差しハンドルが甘くなり終始後方のまま。レース後は記者の問いかけにも無言だった。

準優12Rは茅原悠紀が圧倒的な人気を集めた。結果的には逃げて人気に応えたが、ピット離れとスリット隊形でやや後手を踏んで完勝とはいかず。ただ、足は完璧の状態に近い。岡崎恭裕は道中で高野哲史をさばいて2着入線。スリット付近の気配は茅原と遜色はなく、いい仕上がりになっていた。

優勝戦は1枠の茅原、2枠の柳沢のパワーが抜群で、両者の一騎打ちが濃厚だ。