V戦は今井美亜が1枠も波乱含み！

強い南風は吹き止まず、1～6Rと11、12Rで安定板を装着。1～3Rは周回を短縮してのレースとなった。追い風が強かったことでレース傾向的には内枠主導の逃げ、差し有利という流れで、1号艇は6勝、2号艇が4勝という結果。そんな中で地元の富樫麗加、そして今シリーズ善戦が続いている西橋奈未がダッシュ枠から勝ち星を挙げたが、富樫は後半7Rでコンマ06のフライングを切って即日帰郷処分となってしまった。

5日目は2つの準優戦がメイン。追い風に加えて潮も高くセオリー的には差し有利の時間帯でのレース。11Rは2コースから差した落合直子が白星を挙げ、3コースからまくり差した守屋美穂を道中逆転した1号艇の山下友貴が2着。守屋が3着に入った。続く12Rはイン今井美亜が2コースから大山千広に差しを許しながら、2M豪快にまくって白星。2番手を走っていた大山は2周1Mで石井裕美に内をすくわれ、逆転を狙った2Mでは落水のアクシデント。石井も大きく不利を受け、若狭奈美子と樋口由加里が恵まれる形で2、3着に入線した。

優勝戦は1枠から今井、落合、山下、若狭、樋口、守屋という並びで、ダッシュ枠に岡山勢が並んだ。1枠を手にした今井だが、準優を振り返って「1Mが難しい、(優勝戦も)差されるイメージしかない」とポールポジションを手にしても不安は隠せず。舟足自体はこの6人の中でもいい部類だけにあとはしっかりと波風に対応した旋回ができるかがポイントになる。

逆に今井にミスがあると、位置的に面白いのは2コースの落合。準優後は「回り足が今までで一番良かったし、乗りやすかった」とここにきて調整に正解。「ターンマークだけを回ります」とレースイメージもできており、あとは差してバックどこまで今井に迫れるか。舟足的には山下も機歴を覆して上位の一角と言える気配だが、追い風、追い潮という水面に対して3コースという位置がどうか。「今までの江戸川で一番回れている」と操作系は十分だけに、うまく内両者の間を割って突き抜けを狙いたい。

一方、ダッシュ枠の岡山トリオはそれぞれ舟足に関しては中堅程度という現状。旋回力はあるが、水面や仕上がりを考えると展開の助けが欲しいところだ。