女子選手が前検好気配！

今節のモーターボート大賞は、白熱次世代選手権と銘打たれている。もちろん若手が多数参戦とあって、新しいスターの誕生を待ち望むシリーズである。その一方で、女子選手の参戦がシリーズをさらに盛り上げる。軽量を生かす女子選手が男子選手以上にエンジンが出るのは言うまでもないが、前検からその雰囲気は十分にあった。

その女子のリーダー格に当たるのは海野ゆかり。常滑は苦手意識もあるようだが、今節はエース50号機を引き当て、その不安は少ないだろう。「ペラはそのまま乗った。けっこう向い風が吹いていたけど、行き足の感じは悪くなかったですよ。乗り心地だけ怖い感じがしたので、ペラは点検します」と、ものすごいコメントは出なかったが、S特訓では明らかに強めの気配を見せた。当然、見逃せない存在になる。

他では平高奈菜と佐々木裕美も好気配だ。平高は、「前検の割に悪くない。レースでは変わらないかもしれないけど、少しのぞく感じがあった」とまんざらでもない表情。佐々木も、「体感で気になる感じはないし、悪くなさそう。向い風でもSが届かないことはなかった」と。

伏兵扱いされがちな女子選手だが、バリバリのSGクラスが少ない今節なら、意外といい戦いができるかもしれない。