村岡賢人が念願の初優勝を狙う！

初日に不良航法の減点を受け、厳しい船出となった下條雄太郎。それでも、予選をどうにかクリアすると、準優は2周1マークの大逆転で6枠ながら優出までこぎつけた。「行き足・伸びは悪くないですね。準優は少し重たかったけど、気温のせいもあると思う。天候に合わせて微調整ですね。自分から展開を作っていく足はないと思うので、展開を突けるようにしたい。Sは勘をつかめてるので、10全速を目標にいく」と万全とはいかない仕上がりも、水準以上にまで押し上げてきた。

下條は前回1月の当地戦でVを飾っている。「あの優勝はたまたまです。でも、その時のペラをベースにいい調整はできてる。連続優勝を目指して頑張ります」と最後は笑顔も垣間見えた。

もうひとり注目したいのは、準優でシリーズリーダー太田和美を破って大金星を挙げた村岡賢人だ。「回り足や乗り心地の操縦系の足がいい。優勝戦も今みたいに差せるチャンスはあると思いますよ」と機力も仕上がってきた。

村岡は今節で20回目の優出となったが、優勝経験は無し。そろそろ念願の初優勝を手繰り寄せたいところだろう。「僕はメンタルが弱い。今までも優勝を意識し過ぎてダメだった。それでB1に落ちたりもしたし…。冷静にいければ結果もついてくると思います」と自己分析。太田を相手に差し切ったのだから、実力も十分だろう。平常心で挑んで、念願の初優勝を飾る事が出来るか。