稲田浩二がV戦絶好枠！

開催5日目は2つのセミファイナル、そしてその前哨戦の準優同枠戦をメーンに争われた。この日のレース傾向だが、インに好機力、もしくは実力者が組まれる番組ということもあって1枠勢が幅を利かせ、6Rから11Rまでの6連勝を含めて1号艇は8勝。2号艇と3号艇が2勝ずつで、スロー勢が1着を独占という結果。配当的にも本命サイドの決着が多く、万舟券は1本も飛び出さなかった1日に。

前半の準優同枠戦は稲田浩二、北川幸典と1枠両者が逃げて白星を挙げたが、セミファイナルは11Rで予選トップの稲田が逃げたのに対し、北川は中野次郎に道中競り負けてしまい2着まで。準優の結果、ファイナルは1枠から稲田、中野、北川、中里英夫、市川猛、深井利寿という並びで関東、近畿、広島勢がそれぞれ2人ずつという顔ぶれに。

2日目後半からの6連勝でポールポジションを手にした稲田は「グリップ感や伸び切りはいい」と話す一方で、「出足や起こしてからの一瞬には少し不安」との談話。実際に準優前のスタート展示ではスリットで立ち遅れる場面も見られ、稲田以外の5人にとってはこのあたりの部分につけ入るスキがありそう。逆に稲田にとっては、弱点をカバーできるスタートを決められるかが約1年ぶりの優勝に向けて最大のポイントとなりそう。

また、同じくスタートの部分での課題を口にしたのは地元の中野で、江戸川では「12Rでいつも(フライングを)切ってるので…」と過去の苦い経験が慎重なスタートにつながっている様子。それでも「久しぶりに優勝したいし、あとは度胸」の談。ここ一番で思い切って踏み込めれば、逆転のチャンスは十分にある。

舟足の良さならエース機の市川と、その市川に「そんなに出られない」と話す北川が自信あり気な表情。中里や深井も中堅域だった序盤に比べて気配が大幅にアップしているだけに、外枠からでも1Mの展開次第では好勝負可能とみる。