優勝戦は吉川喜継の逃げが濃厚！

準優10Rは林祐介が4カドへ持ち出し、まくり一撃を決めた。「Sは全速。向い風が利いてましたからね」とカドへ引く作戦と、S踏み込む度胸が噛み合った勝利だったと言える。まくられながらもイン残した吉島祥之も2着での勝ち上がり。「足はいいです。スリットの足ですね。この足ならカドの方がいいかもしれない」と優勝戦は逆に一撃やり返す腹積もりか。

11Rは大橋純一郎が逃げて見せた。「進入が深くなると思っていたので回転上げた。いい足だけど、進んでなかった。戻せば良くなると思う」と2枠ならバランス型へ再調整か。大橋に一旦は迫ったのが近江翔吾。「ターン回りがいい。伸びは普通で大橋さんの方が上でしたね」と。機力は中堅ランクだが、今年5回目の常滑出走でついに優出を果たした。最後も大仕事を狙ってくるだろう。

12Rはシリーズリーダーの吉川喜継がイン逃げ完勝。Sでは少々後手を踏んだが、危なげなく押し切って見せた。「足はいいです。バランスが取れて上位級。コースはインしか考えてない」と最後も王道の逃げでVをつかみ取るか。2着は角谷健吾。「伸びはいいかなって人もいるけど、返ってくる感じがあったし、合えばターン回り悪くない」と今節は調整に苦労しながらも、最後は実戦向きに仕上げてきた。

さあ、優勝戦。少々強めの追い風も吹く予報だが、中心は吉川の逃げで揺るがない。地元の吉島の攻めや、近江の若さあふれる走りにも注目が集まる。いずれ、激しい1マークの攻防が見られるだろう。

エンジンパワーランキング
【超抜】
塩崎優司
【上位】
加藤知弘、吉島祥之
【中堅】
熊谷直樹、米田隆弘、岡部哲、菅沼佳昭、大橋純一郎、林祐介、南部圭史、堀本和也、二宮博貴、吉川喜継
【中堅】
松尾宣邦、吉田徳夫、竹村祥司、角谷健吾、齋藤和政、阪本聖秀、白井弘文、鈴木茂高、中村有裕、土屋智則、近江翔吾
【下位】
館野友良、岡孝、大賀広幸、川添英正、武田信一、切田潤二、下田哲也、北中元樹、荒田泰明、前沢丈史、上條嘉嗣、出村卓也、伏島祐介、川島拓郎
【ワースト】
平池仁志、貞兼淳二