
浜名湖
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黒潮杯は5日目が終了。準優勝戦はいずれも1号艇が勝利を挙げて人気に応えたが、2着争いは手に汗握る大接戦が繰り広げられた。
10Rは菊地孝平、佐々木康幸の内枠両者のワンツー。しかしながら、両者の表情は冴えない。菊地は38回目の誕生日を迎えたが、笑顔はほとんどなし。「準優は自信がなかった。インを取れるのも微妙だったし、たまたま逃げられた。足は並で不安要素がいっぱい」と機力不足に悩ましげ。「こうなったらペラを叩き変えるしかない。最後まであがきます」と最終日もペラ小屋にこもる覚悟だ。
佐々木も「前半戦は回転上がるペラ調整したら、水を掴んでなくて失敗でした」と再調整。準優は先行する大場敏を競り落として「行きたい所に行けたし、乗り心地は良かった」と上積みに成功も、「ペラ調整を外すと良くない。いいエンジンとは半分以上やられる」と足は劣勢。「ここまできたらペラを合わせるだけです」と、回転の調整に専念する。
11Rは深谷知博がイン速攻で主導権を握り、5コースから鋭くまくり差した長嶋万記が2着。深谷は近況好調の62号機とのタッグで順当に優出を果たしたといえるが、「今回はペラが一度も合ってないんですよ」と納得していない。「足に関しては伸びていた前検が一番良かった。ペラを1から調整しなおして、行き足から伸びもつけたい」と菊地と同じく最終日も忙しくなりそう。
逆に長嶋は看板機の1つである25号機の底力を引き出して完調宣言だ。「足はずっと良かった。課題としていた体感と起こしが良くなったし、全体にいい。予選はもどかしいレースが続いていたけど、優勝戦に乗れてよかった」と笑顔が弾ける。
12Rは徳増秀樹がイン先マイから独走。5コースからまくり差した松瀬弘美が2番手を追走していたが、杉田篤光が猛然と追い上げ、最後の最後に全速ターンで松瀬を逆転。優出を果たした。徳増は「エンジンのツボにハマってる感じ。ターン回りや乗り心地がいいし、4日目後半からペラは触ってない」と余裕の表情。「仕上がりは90点」と言うが、「ペラはなでる程度で行くと思う」とレースに集中。ゴールデンウィーク開催は優勝戦1号艇ながら5着に敗れただけに、「コンマ10のスタート行って、簡単に勝ったように見せたい」と自らを奮い立たせる。
杉田は2号機の力を存分に発揮。「ペラを自分の形にしてから乗り心地は満足。優勝戦でも引けを取らないし、自分が一番と思っている」と自信たっぷり。「全速のスタート行って、自在にさばいて抜け出すレースをしたい」と、早くも展開をイメージしている。技と力のぶつかり合いが見ものの、静岡ダービーだ。
エンジンパワーランキング
【超抜】
松瀬弘美、徳増秀樹、杉田篤光、長嶋万記
【上位】
高塚清一、野末智一
【中堅】
坪井康晴、藤田竜弘、星栄爾、佐藤旭、深谷知博、鈴木諒祐、山下友貴
【中堅】
片山友多加、定野久恵、渡邊哲也、大場敏、豊田訓靖、堤昇、後藤孝義、伊達正利、石田章央、川合理司、佐々木康幸、菊地孝平、笠原亮、大橋純一郎、木村沙友希、谷野錬志、服部剛、渡邊裕貴、金子萌、勝又桜、河合佑樹
【下位】
金子良昭、内田貴士、重野哲之、幸田智裕、三浦永理、市川美宏、庄司孝輔
【ワースト】
二橋学、芹澤克彦、渥美卓郎
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