深谷知博がV戦絶好枠をゲット！

『匠VSヤング マンスリーBOAT RACE杯』は5日目に準優勝戦が行われた。

この日も追い風が吹く中、内優勢の決着が多かったが、準優最初の10Rは荒井翔伍のまくりが飛び出す波乱の展開。廣瀬真也がまくり差しのハンドルでバックは荒井に艇を並べると、伸びでリードし逆転。荒井が続くと思いきや、作野恒が2M鋭く差して、その後は荒井の追い上げを冷静にさばいて2着を確保した。廣瀬は今節、道中逆転で着を上げるシーンを連発。「伸びはいつも劣勢なんですけど、追い上げることができるのはターン回りがいいってことでしょうね」と特長は回り足であることを示唆。「伸びよりもターン回りを重視したい、追い風が強くなると伸びの差が出てしまうので(風が)収まってほしい」と待望の初優勝へ運を天に任せる。

作野は予選5連勝の勢いが薄れてしまったが、1周2Mの逆転劇を見る限りでは廣瀬と同じくターン回りが強力だ。「5日目前半は回りすぎていたので、ペラで回転を止めていった。2M差して入ってきたし、回り足が良かったです」と、本人も好感触。課題はスタートで、「F持ってるから、全速で行けていないんです。遅れないタイミングで行きたい」とSに集中だ。

11、12Rは服部幸男と深谷知博の地元格上が逃げの競演。服部は「伸びも含めて全体に中堅クラス」と機力評価は辛いが、「深谷は出てるけど、このエンジンならあとは微調整するしかない」とレースに集中の構え。深谷は「今日(5日目)が一番いい」と前半8R後に笑顔で話す。「ターン回りも良くなっているし、微調整の段階にきてる」と言った後に挑んだ準優は力強く押し切り、「足は言うことないです。スタートの見え方に違和感があるけど、行き足の良さでカバーしてる。先に回ってしまえば大丈夫ですよ」と自信たっぷり。レース直前に坪井康晴のクラシック制覇を知り、「坪井さんが勝ったから自分も大丈夫でしょう」と冗談も飛び出す。

2着で優出を決めた豊田訓靖と中田竜太も機力は強力。豊田は「回りすぎていたので今節初めてペラをたたいた。伸びは後ろに詰められた分、自信はないが、行き足や回り足はいいと思います」とパワーは維持。中田は「伸びで深谷さんと一緒だったし、出足とターン回りなら『◎』がつけられます。展開を突ける足はありますよ」と地元勢撃破を狙う。

エンジンパワーランキング
【超抜】
豊田訓靖、深谷知博
【上位】
作野恒、太田克哉、村岡賢人、中田竜太
【中堅】
中村義雄、北川幸典、金澤一洋、出本正博、服部幸男、盛本真輔、相原利章、杉山勝匡、廣瀬真也
【中堅】
関忠志、山口俊英、新地雅洋、松本真吾、山来和人、渡邊哲也、橋本久和、柳田英明、鶴本崇文、下出卓矢、近藤友宝、新田泰章、小山勉、重木輝彦、荒井翔伍、新井英孝、宮内直哉、金児隆太
【下位】
山口哲治、窪田好弘、池上隆行、大井清貴、大塚康雅、山川雄大、高柳成聡
【ワースト】
渋谷明憲