優勝戦1号艇は後藤正宗の手に!

結果的には準優の1号艇トリオが勝ち上がったが、楽勝とは言えなかった。準優9レースの蜷川哲平は前半の5レースで転覆。その後は急いで本体を整備して間に合わせた。「かかりは良かったけど、行き足やターンの抜けには違和感がありました。ピストンはこのまま行くと思うけど、電気は戻すつもり」と。最終日は時間があるだけに、入念な作業を施して優勝戦に臨む。

10レースの山室展弘は危なげなく逃げたように見えるが、4日目までの猛烈なパワーではなかった。気温が高くなったことが影響しているのだろう。

11レースの後藤正宗は進入で競りかけられて単騎カマシの稗田聖也にまくられたが、絶妙なイン小回りで勝ち上がった。「深くなりそうだったので手前を求めて行きました。出足関係が良かったので2マークも冷静に回ることができました」と2マーク差しでシリーズリーダーの座を守った。

予選までは上位3者の仕上がりは盤石だったが、やや陰りが見えてきただけに波乱の余地も残っている。

エンジンパワーランキング
【上位】
後藤正宗、山室展弘、蜷川哲平
【中堅】
長谷川巌、松本浩貴、野相弘司、井上恵一、稗田聖也、伯母芳恒、岡田憲行、吉原聖人、小森信雄、古川健
【中堅】
山崎裕司、松本庸平、川下晃司、戸塚邦好、久田武、柴田大輔、胡本悟志、花本夏樹、新美進司、広瀬聖仁、渡邊哲也、増田進、河上年昭、秋田健太郎、安東幸治、山本良一、横家翔一、峰重力也、竹井貴史、桑島和宏、田嶋茂、反町泰明、細川明人、鈴木幸夫、西尾亮輔、神田達也
【下位】
寺島和典、小林晋、大橋庸志、浦上拓也、高木圭右、石田一吉