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勝負は下駄を履くまで分からない。群馬の雄・江口晃生がF休み、スーパースター山崎智也が前検不合格(腰痛)で欠場。今シリーズの主役を担ってきた毒島誠だったが、完全Vのかかった優勝戦でインからコンマ01のフライングを切る大波乱。断然人気を誇っていた大本命のFにより、発売額の92.5%にあたる1億6850万円の大返還となってしまった。
最終日の7日は序盤から10メートルの強い追い風が吹き、第2R以降は2周戦。優勝戦が行われた時間帯も風は弱まらず、安定板を装着、2周戦で争われた。
レースは進入から激戦。前付けをにおわせていた6号艇・土屋太朗が宣言通りに小回り防止ブイを回った後でエンジンを噴かせて前付けにいくと、それをブロックするように3号艇・柴田光、4号艇・秋山直之も急いで舳先を向けた。当然、毒島もインを死守すべく真っ先に舳先を向けたが、強い追い風と前付け艇のプレッシャーで起こし位置は100メートル付近となってしまった。
結局、2号艇・久田敏之はダッシュに引いて5カド。進入争いに加わらずにゆったりとボートを引っ張った5号艇・金子賢志が6コース。進入は1346カド25の並びとなった。
やや深めの起こしとなった毒島は、自身初の完全Vへ向けて気合のS。スリット隊形は中ヘコミとなり、6コースから金子賢が好ダッシュに乗せて大外まくりを狙いにいく。このまくりをしっかりと受け止めた毒島は1Mを何とか先マイして逃げ態勢に入ったが、1Mを回ったところで無念のFコール。バックストレッチで脱落した悲運のエースに代わって、首位に躍り出た金子賢が「恵まれ」で勝利。泰然自若の成長株に通算4回目の優勝が転がり込んできた。予選、準優と8連勝を飾った毒島の完全Vを誰もが疑わなかったが、最後の最後に落とし穴が待っていた。
なお、優勝した金子賢は昨年8月の当地お盆開催でも6コースから江口、山崎を道中競り勝ち(抜き)で倒す大金星で優勝を達成しており、地元戦2節連続で6コースVとなった。
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