好機・久富政弘が連勝発進!

「JLCカップ」初日は、前検日同様に曇り空の1日。気圧が1000前後と低く、湿度が70％近くあった影響で、回転が上がらない条件となった。選手達は口々に「重たい」とコメント、「出てます」と答える選手はわずかだった。

そんな中でも、エース級のパワーを誇る56号機の久富政弘が連勝発進。回らない気象条件だが、エンジンの底力を信じて「ペラも本体もいっさい触らない」と。さすがに重たかったようだが、それでも比較では強め。これがカラっと晴れる天気になると、まだまだ良くなりそうで注目したい。

同じく連勝発進を決めたのが深川真二。3Rではまくり一気、12Rではインで一気の逃げと2走とも完勝の内容。さすがに一般戦ではエンジンの出し方が違う。「まだ重くて行き足は足りない」とは言うが、比較ではやはり強めなだけに、現状でも十分戦える域はあるとみていいだろう。

深川以外の選抜組も、前半レースの内容を見る限りは水準以上はクリアしている様子。凡機に苦戦が予想された平田忠則も、選抜戦では競り勝ち3着としたように心配はなさそうだ。「最近は瓜生(正義)さんのアドバイスで最初のペラ、外周りをやるようにしてる」と平田。これが好調の要因で、リズムも良くなっているようだ。

選抜組以外では地元の大西源喜が2、1着発進。ここ数節の多摩川では苦戦が続いていたが、今節は久々にやれそうな手応えを得ている。着には結びつかなかったが、伸びで評判の宮田政勝や小倉康典、八木富重も強めの足で、2日目以降は注目してみたい。

エンジンパワーランキング
【上位】
宮田政勝、久富政弘、八木富重
【中堅】
山田哲也、深川真二、沖島広和、下田哲也、大西源喜、土屋幸宏、赤羽大樹、渡辺豊、野相弘司、西原明生、反町泰明、宇田川信一、竹内吉弘、柳沢一、中里昌志、平田忠則、小倉康典
【中堅】
吉永則雄、山崎聖司、松元弥佑紀、金子拓矢、乙津康志、関根彰人、上之晃弘、齋藤和政、赤坂等、小泉秀人、小澤和也、三品隆浩、高山秀雄、松浦勝、中谷有希、小林純一、松田和久、大城戸学、塚崎勝、高柳成聡、渡辺史之
【下位】
増田進、海老原孝志