山口剛が激戦制して4回目のGIV!

GI初制覇をあと一歩で逃した前田将太だが、準優を含めて7戦5勝、オール3連対と堂々の成績で優出。艇界トップ級の面々が集うGIの舞台で全国スター候補の名に恥じない実力を証明した。今回が3回目のGI優勝戦で初の1号艇。さすがに重圧はあっただろうが、この経験を生かして真のスターとして羽ばたく日は近いはずだ。

もちろん優勝した山口剛はさすがの精神力を見せつけた。予選道中は未勝利だったが勝負どころの準優でも豪快な差しハンドルで初勝利。「足は悪くなかったから、流れがくるのを我慢して待ってました」と話していたのが印象的だ。そしてファイナルでも厳しい隊形を瞬時の判断力で一気に好転させての優勝劇。2回目のSGVにはなかなか届かないものの、ここぞという場面での強さはやはり格別だ。

最後にびわこのモーターに触れたい。最近は中間整備でパワーを急変させるモーターが続出しているが、荒井の17号機は直前の中間整備でトップ級のモーターに生まれ変わった。4月には名人戦が開催される。注目機になるのは間違いなさそうだ。