2枚看板の横西、田口は気配平凡

なんという超豪華メンバーだろう。今節は女子第一人者の女帝・横西奏恵をはじめ、女子王座2連覇の田口節子、さらには次代の女子艇界を担う三浦永理、宇野弥生、平山智加ら新進気鋭のなでしこレーサーが多数参戦。まさに女子王座を彷彿とさせる顔触れで6日間の熱戦を繰り広げる。

さて、今節はテーマも満載だ。4月末日で締め切られる2012年後期の級別審査、選考期間が5月いっぱいの若松GI「女子王座決定戦」(7月31日開幕)と、2つの勝負駆けも見どころ。双方とも、勝率ボーダー付近の選手の動向は要チェックだ。

また、今節を最後に現行のペラ制度が終了。各選手が手塩にかけて作りあげた「持ちペラ」の使い納めとなるだけに、大胆なペラ調整が行われる可能性も?

前検練習では、今シリーズ「2枚看板」の横西、田口の気配は平凡だった。横西は回転が上がり過ぎでターン回りがイマイチ。田口も「足は普通」と、初日以降の調整次第となりそうだ。新田芳美が引いた44号機はここ数節で抜群の動き。前節の吉田拡郎はトップ級の伸びで優勝した。新田は「普通でした」と言うが、気配一変に注意したい。

ほかでは地元の土屋千明が特訓で分が良く、いい動きを見せた。ベテラン長田光子は班で若干強め。伏兵・糸數由里は伸びが光っていた。

また、最後の持ちペラ制ということで、前節Vの佐々木裕美、ドリーム戦5号艇の永井聖美は実績のあるペラを3枚持ち込んだ。佐々木は「ペラの調子自体はそれほど良くないけど、ペラの反応はありました」とまずまずの様子だ。

なお、前検一番時計は守屋美穂と藤原菜希がマークした。

エンジンパワーランキング
【上位】
新田芳美
【中上グループ】
糸數由里、長田光子、土屋千明、宇野弥生、守屋美穂、藤原菜希
【中堅】
横西奏恵、田口節子、三浦永理、佐々木裕美、平山智加、中谷朋子、香川素子、向井美鈴、細川裕子、松本晶恵
【下位】
鈴木詔子、登みつよ、中里優子、渡邊佳子