渡邉和将がパワー断然の36号機をゲット!

10/9 00:38更新
今年も賞金ランクトップをひた走る峰竜太は8日最終日を迎えたびわこ周年で優勝。年末の大一番へ向けて確実に賞金をアップさせ、今期勝率も上げてきた。

峰は不在だが、当地周年も豪華メンバーがズラリ。グラチャンの前本泰和、オーシャンカップの濱野谷憲吾、メモリアルの原田幸哉とSGを制したマスターズ世代が集結した。この3者は今年GI優勝も飾っており、賞金ランクは2位・濱野谷、3位・原田、4位・前本で、グランプリの1stステージを見据えている。9月桐生周年で今年GI3回目の優勝を飾った桐生順平は5位。毒島誠、菊地孝平、池田浩二らグランプリ出場圏内につけている実力者も顔をそろえた。

SG優勝12回の松井繁を筆頭に、今大会はSG優勝経験者が21人。実績上位のメンバーを迎え撃つ地元勢8人は30歳代7人と、地元周年初出場となる25歳の入海馨だ。茅原悠紀は前走地の多摩川周年でインの毒島をまくりで撃破。2月中国地区選以来となる今年2回目のGI優勝でグランプリ勝負圏内へ上がって来た。2年前に地元周年を制している吉田拡郎は4ヶ月ぶりの復帰戦となった2節前の大村で優勝。茅原と共に、地元勢を引っ張る立場だ。

入海は宮島周年でGI初出場を果たし、ヤングダービーで優出。「まだ慣れてはいないが、記念のこの雰囲気の方が好き」と空気感を楽しんでいた。昨年のF禍から今期も波に乗り切れていない山口達也だが、一度勢いに乗ると突っ走るタイプだ。

そして、最も注目を集めるのがパワー断然の36号機を引き当てた渡邉和将。「児島に限って、いいエンジンを引かない。デビューして13年、オレンジプレートを引いたことがない」と抽選運の悪さを嘆いていたが、13年分を一度に取り戻せるエンジンをゲットした。当地のオレンジプレートとは、2連対率上位6機につけられるプレートだが、36号機はオレンジ中のオレンジ。いや、ゴールド級と言えるパワーだ。お盆レースで阪本勇介が菅章哉仕込みの伸び型に調整して以降、3節ノーハンマー。前操者の田中辰彦は10走8勝で優勝を飾った。お盆レースで阪本の調整を知っている渡邉は、「あのエンジンはケタ違い。阪本は伸びに振っていたが、バランスを取ればもっと出る」と話していた。

特訓を終えた渡邉はプロペラを取り外し、茅原と共にペラ調整室へ直行。どうやらアドバイスをもらったようで、時間いっぱいペラを叩きまくっていた。茅原は「あれは叩いた方がいいっすよ。僕もペラは叩き変えました」と前節・同期の木下大將が優出した61号機を速攻で叩き変えていた。当地は9月に3週間近くレースが行われておらず、前節出ていない有力機は1ヶ月間使用されていない。それを踏まえてのペラ調整がカギとなる初日。4枠で登場する9Rの茅原、10Rの渡邉の走りに注目。優勝を狙って攻めて行くはずだ!
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