全国屈指のイン水面!風向き・強さ・潮位に注意!

9/5 17:15更新
当地は全国屈指のインが強い水面。風向き、強さ、潮位など、諸々のコンディションによってレース傾向が変わるのは当然だが、そのコンディションが年間を通してほとんど一緒。ホームでは緩やかな追い風。瀬戸内海の場らしく干満の差は激しいが、その潮位だけではレース傾向に大きな影響は与えられない。イン有利が基本中の基本だ。

あくまで強い風が吹いた場合のみ、その風向きや満潮か、干潮かなどによって変化が出る。例えば強いホーム追い風で満潮時は2コースの差しが決まりやすくなり、ほどよいホーム向い風で干潮ならまくりが決まりやすい。ヤングダービーでは大潮となるシリーズの序盤が波乱含みだろう。

また、干満の差が激しいことで「スタートが難しい」と話す選手も多い。最大3.5mもある潮位差によって、同じ日でも前半と後半では視界がまったく違う。また、潮の流れによる影響も受けやすい。つまり、その特徴をつかんでいる当地を走り慣れた選手が有利だ。

では今回の出走メンバーの中で、当地の好走歴が目立つ選手をピックアップしていこう。

まず出走回数が多く、結果も残しているのが羽野直也。19年7月、昨年11月と優勝。今年2月にも優出するなど好相性だ。

井上一輝も今年だけで2度の優出があり、得意にしている。石丸海渡、上條暢嵩も走る機会は多い。また、7月のルーキーシリーズを制した村上遼は、当地をドル箱水面にしている。

そんな当地を得意とする選手の共通点は2Mの「うまさ」。2Mは進入時の引き波が残りやすく乗りにくい。ここでも潮位や風の向き、強さが関係する。2Mは外マイが決まりやすい場ではあるが、潮が高い時間帯や、強めの風が吹く場合は冷静な旋回が要求される。決まり手の「抜き」が意外と多いのも、そのあたりを熟知している選手の逆転劇が多いからだ。

過去3年間、出走がない松井洪弥・中山将太や、当地初登場の板橋侑我らは、いかに早く水面に慣れるかもポイントとなる。
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