V候補筆頭は近況好調の遠藤エミ!

7/21 23:05更新
8月4日から9日まで浜名湖で開催される「レディースチャンピオン」。夏に行われるようになって、10回目。今年はスピード戦が期待できる当地での開催となった。昨年、当地ではクイーンズクライマックスが開催されたばかりで、女子戦のGIは連続の開催である。しかし、冬場と夏場ではまるで傾向が異なる当地。上位陣が苦戦するシーンはレディースチャンピオンでは恒例となっている。

そんな中で優勝候補の筆頭と目されるのは遠藤エミ。今年はすでに10優出4優勝(7月中旬時点)と年明けから好調をキープしている。ただ、遠藤にとって当大会は意外と鬼門となっている。過去に3回の優出はあるものの、すべて6号艇で4、6、6着と苦杯をなめてきた。今年は調子の良さに加えて、昨年から夏場の苦手意識を克服したことが追い風となりそう。念願の初制覇は十分に視野に入っている。

遠藤以外ではドリーム戦に乗る面々はもちろん優勝争いを演じてくるだろう。ドリーム1号艇の小野生奈は2017年の芦屋大会で優勝戦経験があり夏にも強いイメージがある。連覇狙う平山智加は6号艇発進だが、ドリームの6号艇は実は予選得点では一番恩恵が大きいと言ってもいい。6着でも5点(通常は1点)で4点増しだからだ。初戦で上位着を取れれば一気に波に乗る可能性もある。

ドリーム落ちとなったが、平高奈菜や大山千広もV圏内。特に昨年の女王・平高は今年も年明けから調子落ちすることなく3回の優勝を果たしている。SGで経験を積んでいることで、さらなる成長もあり、クライマックスに続く女子戦のGI2冠はあっさり成し遂げてしまうかもしれない。

今回、最大の伏兵といえば高田ひかるだ。猛烈な伸びを武器に女子戦で暴れまくっている。ほとんどの選手が「同じレースになりたくない」というほど周囲に脅威を与えている伸びは必見。コース問わず勝てることが最大の利点で、準優や優勝戦でも最悪どんな枠番でも乗れれば勝てるチャンスが他の選手より大きいことが強み。課題はスタートだが、良いエンジンさえ引ければ台風の目になることは間違いない。

地元からは長嶋万記、池田浩美、三浦永理、倉田郁美、土屋実沙希、山下友貴の6人が出場。実績では長嶋や三浦が上位だが、近況の動きは池田が一番か。エンジンが良い時は無類の強さを披露することも多い。元々、ターンは女子の中でも屈指の存在と言われ続けてきた池田が地元水面で花を咲かせる可能性は十分ある。
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