田村隆信が地元からただひとり参戦
7/8 21:41更新
新たな顔ぶれの健闘を期待しつつ、優勝戦線の下馬評にも触れていこう。選考期間内で記念を二つ勝ったのは峰竜太だけで、あとは全て優勝者が異なる。それだけ上位の力は拮抗しているのだ。
峰の今年の勝率は9点オーバーしており、群を抜く13優出8優勝。ただひとつの課題は、SGでの準優・優勝戦のわずかなミス。この充実ぶりでまだSG制覇が2回というのは不思議というしかない。
オーシャンカップ、そして鳴門との相性が断トツなのは石野貴之。OCは4年前の鳴門開催を含めて既に3回制覇、17年の当地グラチャンも優勝と荒稼ぎしている。峰とは対照的に、勝率は今ひとつだがここ一番で無茶苦茶強い。
近況なら、オールスターでは凡機を仕上げて優出した白井英治、年頭からの記念優出ラッシュが続く瓜生正義、6月に大村周年を制した井口佳典、さらに春後半から上昇中の毒島誠にとって鳴門は周年を2回制している得意水面だ。
そして忘れてはならないのが、地元からただひとり参戦する田村隆信。この1戦にかける思いは他の誰にも負けない。
最近のSGは選出下位の選手が大活躍。クラシックでは49・50位の坂口周・福来剛が優出、オールスターに至っては委員会推薦の篠崎仁志が優勝。今回も選考順位は下位の選手でも侮れない。
47位の木下翔太は、もはや“若き優出名人”。昨年末のグランプリシリーズでは1号艇で敗れたが、その雪辱をここで果たすか。久田敏之もまだ無冠だが、過去にSGで予選トップの好走歴もあるように、一発があっても驚かない。
岡崎恭裕は、6月上旬に行われた前哨戦の鳴門67周年を快勝。爆発力を秘めたタイプで不気味極まりない。そして52位とギリギリで出場権を得た西村拓也は、この1~2年の地力アップは著しく、近況も充実している。