舟券は勝った記憶だけが残る

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ボートレースに休日はありません。かなり古い話ですが、「水の日」というのがあって、毎週水曜日はキャンブルホリデーでボートレースもお休みでした。競輪もやっていなかったと思います。滋賀県は「家庭の日」を設けて第3日曜日はボートレースなどすべて休みにしていました。古い話です。

ボートレースの好きな人と話をすると、決まって大勝ちした話をしてくれます。「釣り師と話をする時は両腕を縛っておけ」ということわざがあります。話をする度に釣った魚が大きくなるからです。それと同じようなことが舟券が勝った話でも起きます。

長い間舟券を買っているのに大負けした話はあまりしません。3連単になってから負けることが当たり前になっているので、負けた記憶は埋もれてしまうのでしょう。大勝ちするのは1年に何回あるかないかです。それだけに勝った記憶の方が残りやすくなります。勝った記憶の方が大きいからこそ、次の日も舟券を買いにチケットシッョプに足を運べるのです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。