大晦日のレースは1コースが有利

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今年のグランプリの利用者数は48万人でした。昨年よりも3万人増えています。場内、チケットシッョプ、ネット投票、電話投票のすべての利用者を合計した数字です。これが本当のボート人口です。クイーンズCだともっと利用者数は減ります。いずれにしても、50万人弱の人たちが、取ったり、取られたりして、ボート業界を支えているのです。来年以降も大ブレークすることなく、かといって大幅減になることもなく、淡々とレースが行われるでしょう。

大晦日は売上が上がります。かつての住之江では、消防法で場内の入場人員4万3000人と決められており、それをはるかに超える入場者があった時代がありました。出走表なしでも場内に入る人が途絶えませんでした。10万人は入っていたのではないかと言われています。

場内にあった「みゆき食堂」は、うどんを1万杯売ったと言われています。専門紙の「ダービー」も万単位で売れたそうです。それだけのすごい観客が入ると、「スタート事故だけはできない」という気持ちが選手に働き、1コースが逃げていました。程度の差はあれ、今も大晦日は売上が上がります。クイーンズCの優勝戦で1号艇がフライングをして払戻にすこい時間がかかったことを考えれば、選手の方も無理はできません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。