選手名で売れすぎているときに穴が出る

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6艇でしか走らないボートレースですが、舟券作戦を立てるときに参考にするデータはかなりの量です。トップは専門紙で、文字数は文庫本の50ページ分もあるそうです。全てに目を通すことは不可能に近く、どうしても見慣れたデータに目が行きます。一番先に目が行くのが選手名と級別で、これでレースの全体像を把握します。一般レースにSGやGIで走るような選手がいると、そのレースは「堅い」と思い込んでしまいます。1号艇ならスタートを決めて先マイをイメージできます。しかし、一般戦で完全優勝する選手は、1ヶ月に1名いるかどうかです。年間で900節近く開催されており、完全優勝は10名もいません。SGクラスといっても、常に1着を並べているわけではありません。

万舟は舟券の常識が崩れるときに飛び出します。舟券の常識は「A1級はB1級よりも強い」です。選手名だけで舟券が売れすぎているときは、常識が崩れて穴が飛び出すかもしれないと警戒してください。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。