部品交換情報を舟券に活かす方法-2

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●整備士の手にかかると変身の可能性大

各レース場には「エース機」と呼ばれる強力機が存在します。そのほとんどが「中間整備」と呼ばれる非開催日に整備士によって整備されたモーターです。プロの手にかかるので、モーターの出方が違います。選手以上に舟券に貢献してくれるものがあるので、エース機の情報は手に入れておきましょう。

中間整備の情報は初日の出走表の部品交換の欄に「非開催日」とあるので、すぐにわかります。展示タイムが出ていれば中間整備の効果ありと判断してください。

中間整備で有名なのはびわこです。選手に言わせると「モーター2連率30%台を引くよりも20%台の方が中間整備が入るので得」だそうです。

●有名な選手ほど得をする

一般戦の場合、優勝候補と呼ばれる選手ほどレベルの高い相談をするので、整備士からのアドバイスをもらえるようです。新人が部品交換を頼んだところ「君の勝率よりもモーター勝率の方が上なので、部品交換をしなくて良い」と言われたといったエピソードも残っています。

セット整備といって、前年の好モーターの取り置き部品をセットで交換することがあります。それをさせてもらえるのは、優勝候補の選手です。

●部品交換した選手の展示航走とコメントと要チェック

平山智加がYouTubeで「部品交換して良くなるのは10回に1回くらい」と解説していました。良くなったかどうかは、周回展示や選手コメントなどを参考してください。「良くなった」なら、それまでの評価を変えなくてはなりません。

事故が起きたときに交換する電気一式は、交換したからといって急激にモーターが良くなることはありません。高価な部品ほどパワーアップの期待が持てます。

●部品交換

・電気一式…事故があれば必ず交換します。

・ピストン…シリンダーとの相性が悪いときや燃焼効率が低下したとき。

・リング…摩耗すると交換。

・キャブレター…スローの利きが悪いときや、「ブルが入る」症状が出たとき。

・ギヤケース…接触事故などで変形した場合や摩耗がひどい場合。

・クランクシャフト…接触事故などが重なったとき。高価な部品です。

・シリンダーケース…摩耗やピストンとの相性が悪いとき。ピストンとセットで交換。

・キャリアボデー…マフラー交換と同じで、排気効率が悪いとき。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。