2021年 SG戦線に異変あり

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●2021年SGの開催日別レース傾向

レース場 種別 初日 2日 3日 4日 5日 6日 優勝戦

福 岡 1枠1着 10 8 9 5 6 6 ①②④

総理杯 万穴回数 1 2 1 5 3 4 800円

若 松 1枠1着 10 7 4 5 7 7 ①④②

笹川賞 万穴回数 1 4 5 5 1 3 2120円

児 島 1枠1着 9 7 8 8 9 10 ①②③

GC 万穴回数 3 3 5 3 2 2 1440円

芦 屋 1枠1着 9 6 5 8 7 11 ①③④

OC 万穴回数 1 2 3 0 3 2 2310円

初日は1号艇が主導権

今年のSGの開催日別に、1枠の1着回数と3連単の万穴回数を調べてました。「初日はモーター気配がつかめないから混戦レースが多い」と言われていましたが、今年のSGに限っては、定説が当てはまりません。福岡と若松は1号艇の1着回数が10回、児島と芦屋が9回です。1号艇が勝てば配当も落ち着いたものになるので、3連単の万穴回数も多くありません。荒れるのは中盤戦です。予選の勝負駆けがあるので、コース取りも流動的になります。最終日は準優落ちの選手を1枠に組むことが多く、1号艇が勝つ傾向です。SGでは、1号艇に入る選手の成績次第で、舟券作戦が難しく感じる日があります。

そんな日は、高配当狙いにシフトした方が良いでしょう。

中盤戦は万穴の宝庫

4つのSGで今年は59本の3連単万穴が飛び出しています。5万円の超える万穴は8回もあります。若松では⑥②③で17万円、児島は⑥④①で10万円の超万穴が出ました。1日の内で5本も万穴が出た日が5回もあります。特定の選手と1号艇が過剰人気になったために、それが崩れただけで万穴になっているのが特徴です。不安なコメントをしている選手が1号艇にいるレースは、波乱の舟券を準備してください。

昨年引退した今村豊さんが「SGの舞台に来るような選手の腕の差はほとんどない」と語っているように、選手の名前に被るのはリスクがあります。最近のSGでは、モーター抽選が大きな比重を占めています。すべてをリセットして「今節はどうか、今日はどうか」という見方をするようにして下さい。

SG優勝には王道あり

SGの優勝戦の枠番が抽選で決まる時代がありましたが、最近は成績順です。準優の枠番は予選得点率で決まり、優勝戦の枠番も予選、準優の成績で決まります。

今年の傾向は、予選得点率上位になり、準優で1着を取った選手が優勝戦で1号艇に入り、1コースから押し切るパターンが続いています。優勝戦になると、舟券を買う側の思惑がいろいろと働くので、オッズも割れ気味になります。結果、1番人気に推された1号艇の選手が逃げても、4桁配当になりやすいです。SGの王道から外れるケースなら、思い切った舟券も必要でしょうが、予選得点率1位、準優1号艇、優勝戦1号艇の王道を歩んでいれば、1号艇の優勝を確信した舟券を買ってください。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。