旬レーサー 實森美祐(広島・24歳)

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外枠からの2、3着絡みが魅力

デビューして間もない頃にBTS呉へトークショーに来たことがあます。レースに対する姿勢が違っていました。先輩の言うことなどに反発する若い子もいると聞きましたが、實森はなんでも積極的に吸収して行こうという姿勢が見えていました。

デビュー3年目に5点台の勝率を残しました。そのまま伸びるかと思われましたが、強気なレースが災いして事故が多くなりました。レース中の事故だけでなくスタート事故も増えたので、今は伸び悩みの傾向です。ただ、最初から差して展開を突くといった走りをしないので、攻め残りの2、3着が増えています。特に5、6コースへ回ったときの攻め残りが中穴になるので、ぜひ押さえておいて下さい。カドの4コースよりも好成績を残しています。

F禍を克服してA級入りを目指す

「前期は本当に調子が悪かったですね。簡単に6着を獲ってしまうし、このままではヤバいと焦って余計に悪化していった感じでした。原因は前々期に初めてF2になってしまった影響があったんだと思います。質の良いスタートが行けず、自信を失ってしまって。ちょっと歯車が狂ったというかメンタル的に厳しかったですね。

師匠の角ひとみさんからも『メンタル(を鍛えないと駄目)だな』ってアドバイスをもらいました。プロペラ調整も教えてもらって、課題のエンジン出しの克服に努めています。今は失敗してもいいのでプロペラをしっかりしようと思っています。それにスタートも5月にFを切ってしまったけど、頑張ろうと思っているし、遅れた位置からでも勝てるように道中とかも勉強しています。

今期の目標はA級に上がること。今はまたそれに向けて頑張ろうという気持ちになっています。宮島はF休み明け2節目です。

地元なので悪いイメージはもちろんないです。ただ少し気合が入り過ぎるので、冷静にスタートも事故しないようにしたい。優勝戦にも乗りたいので、まず予選突破できるよう一走ずつ大事に走りたいです!」

(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…9回 まくり…4回 まくり差し…3回 差し…0回 抜き…1回

※出場予定…宮島・女子=8月19日~24日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。