後追い整備の効果は期待薄

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SGになると部品交換をする選手が増えます。多いのは、ピストン2本、リング4本、シリンダーケースをまとめて交換する「セット整備」です。前年の高勝率モーター10基ほどの部品を取り置いておき、それと交換するのです。選手に好きなセットを選ばせるやり方と、順番を決めておくやり方があります。選手はとりあえずセットで交換してみて、良くなればヨシ、悪ければ元に戻すか、新たに次のセットを出してもらいます。

マフラーの入っているキャリアボデーの交換も同じです。良いセットは早めに交換した選手に当たるので、後追いで部品交換をしても効果はほとんどありません。モーターの仕上がりに不満があるから部品交換をするわけで、部品交換の効果なしだと、交換前の悪いままということになります。SGの選手だから整備力があるとは限りません。ただ、勝利への執念で挑戦しているといったところが現実です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。