旬レーサー 海野ゆかり(広島・47歳)

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ダッシュ戦は1着よりも2着で

女子の中では、地味系の周回展示をする選手です。地味系というのは、周回展示で小回り気味にターンをするので、スピードがないように感じられる選手です。しかし、本人に聞くと「自分なりに全力でターンをしている」と言います。その証拠に直線のタイムがワーストはありません。展示1番時計をマークすることもあります。5月戸田女子戦では、初日から4連続で展示1番時計を出していました。成績の方は③③②③でした。外枠が2回もあるので、展示タイム順位と成績は連動していると思って良いでしよう。

好調時の海野は、展示1番時計をマークするだけでなく、決まり手でまくりが増えます。最近はまくりと差しが半々なので、まだ本調子には遠いということでしょう。ダッシュ戦を選択したときは1着よりも2着の方が多い近況です。

優勝しないと勢いに乗れないタイプ

「新勝率は6.25で結構ギリギリだったけど、A1級をキープすることができて良かったです。プロペラ調整に関しては良いとも悪いとも言えず、どっちつかず(苦笑)。ただ以前みたいに伸びでかなり下がっているという感じはなくなってきましたし、だいぶマシになっていると思います。

本当に一時期は予選突破がいっぱい、いっぱいで準優に乗れないことも多かった。(自分の力は)こんなもんかなとか思っていたけど、最近はまた徐々に(準優に)乗れるようになってきました。あとは準優の枠。前のように少しでも良い枠で乗れるようになればまた変わってくると思います。

住之江は好きです。元々若いときから淡水が好きでした。住之江は水面が硬いから乗りづらいけど、イメージは良いです。また年末のクイーンズCの舞台に戻りたい、という思いはあるけど、そのためにはまず1年間、安定した成績が取れるレースをしないといけないし、今はまだそのレベルにはいないと思っています。

それでも私みたいなタイプはどんなレースでも優勝しないと勢いに乗れないし、住之江で優勝することができればメチャメチャ嬉しいと思う。優勝がしたいです」

(マンスリーBOAT RACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヶ月)

逃げ…25回 まくり…6回 まくり差し…1回 差し…4回 抜き…1回

※出場予定…住之江・女子=6月12日~17日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。