下関ボートの「あるある」-パート2

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下関ボートのもう一つの「あるある」は、潮位です。実況中継で潮汐表が出てきますが、水面を見ていると潮汐表に出ているような干潮水面になりません。児島ボートは対岸の手堤防の色を見れば潮位がわかりますが、下関ではそれほど感じません。ナイター開催が始まる前までは、大潮の満潮時のみ外洋から堤防を越えて入るのでうねりがありました。それが今はほとんどありません。どういう仕組みになったかと言えば、従来の3メートルの高さの堤防の上に、石積みをして、外洋からの海水が全部入り込まないようにしたとのことです。石積みの隙間から少しずつ入ってくるので、うねりは生じません。潮汐表の干潮時間でも堤防の高さの3メートルは維持されているわけです。下関の潮汐表は、満潮時は信用できても干潮時は信用できません。海水は1マークだけでなく、2マークのスタンド側からも入るようになっています。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。