常滑17号機にオバケの予感

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【木村沙友希】

本日(25日)から始まった常滑のヴィーナスシリーズ。同タイトルは登録16年未満の女子レーサーによる一般戦だが、4月からは「女子戦活性化」により、全場で開催されるようになる。そして出場選手もすでにヴィーナスを卒業したOGも参戦するようになり、GⅢオールレディースと変わらない開催となる。令和元年度においては今回の常滑が最後で、同時に若手女子だけのレースとしても一旦区切りとなる。

その舞台となっている常滑には、今、大注目のモーターがある。それが17号機だ。同地のモーターは昨年12月に更新し、丸3ヶ月が経過。2連対率は50.0%と成績だけ見ると普通のエース機並みだが、秘めたるパワーはオバケモーターになり得るものだ。

それを証明するのが直線での伸び。展示タイムの平均順位は1.8で、ほとんど1番時計をマークしている。初おろしの頃からしっかり出ていたが、前回使用した竹村祥司が節イチの伸びで節間21121412着。準優は1号艇で4着に敗れたため、敗者戦回りとなったが、スリット後に周囲を完全に置き去りにする足は驚異的だった。

今回そのモーターを引き当てたのは木村沙友希だ。実は木村、2月に当地を走った時にもこのモーターを引いている。しかし「その時はプロペラが合っていなかった」と力を引き出せず、節間未勝利に終わっている。今回はその時とは違って、行き足に感触を得て、「ここ3節では一番スタートが届いていた」と話し、本日の2回走りは1・3着の成績。

前半は1号艇で、直線タイム6.28、展示タイム6.64をマーク。展示タイムは本日トップ、直線タイムは2位のタイムを計時。スタート展示ではインを2号艇の平高奈菜に取られたが、本番ではピット離れで踏ん張りインを確保。スタートでやや後手を踏みながらも、強烈に伸び返して逃げ切った。

4号艇の後半は内に早いスタートで踏み込まれたものの、スリット後に伸びた足は見逃せない。道中の接戦を制して3着に粘った。

最近は浜名湖の23号機や47号機に代表されるように、直線系が強いエンジンが活躍する傾向にある。常滑の17号機も活躍する可能性がかなり高い。今節はもちろん、しばらく注目し続けたいモーターだ。