レース場敷地内に選手宿舎が移転すると…

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以前の選手宿舎は、レース場からけっこう離れている所も少なくなかった。また近隣の場と2場併用しているケース(若松と芦屋、平和島と江戸川など)もあった。

しかし現在では、レース場の敷地内に移転してきたところが多い。選手にとっては移動が少なくて面倒でなくなるし、管理する側も目が行き届くので、いいことばかりのようだ。ナイター開催に転じた場はそれをきっかけに、移転・新築した場が多い。

ただレース場の敷地内に建てると、“副産物”が生じてくることがある。浜名湖では、宿舎を増設したために風の通り道が変わり、2マークでの戦法やスタートの見え方が変わったという声もあった。

またあるレース場は、施設全体が老朽化しているのに選手宿舎を新築。それを見たファンから「ボロボロのスタンドをほったらかして選手宿舎だけ直すとは何事だ」というお叱りを受けたこともあるとか。しかし今や老朽化が目立つようなレース場もなくなったので、さすがにそんなことをいうファンもいないだろう。

考えてみれば選手にとって宿舎は短くて4泊、長ければ7泊も滞在する生活の場でもある。誰だって、できるだけ快適な空間が望ましいのは言うまでもない。だから、近年は個室の宿舎が多くなっているのもうれしいに違いない。レース場に近いとか近くないにかかわらず、レーサーには快適な宿舎で過ごしてもらい、最高のレースを見せてもらおうではないか。