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1000円分の舟券を買って、9.9倍を100円分的中させ、990円の払い戻しを受けた場合などにトリガミと呼ばれる。
ちなみに同じように1000円分の舟券を購入して的中はできなかったが、500円分がフライングなどで返還された場合はトリガミとは呼ばない。
また、フライング返還があっても、買い目が的中して、そのうえで払い戻しと返還の合計が購入金額を下回ればトリガミだ。
特にオッズを見ずに購入する初心者にトリガミはありがち。
当時は現在のようにネット投票は普及しておらず、舟券は紙の券で買われていた。場内では基本的に自場の舟券しか売っていない。GIでは協力してくれる場があれば、場間場外発売を行い、SGでやっと全国発売となっていた頃。
売上は今ほど高くなく、しかも3連単はないので、舟券勝負は2連単や2連複の本命厚張りが基本。オッズ変動も激しかった時代だ。
このようなことから、いわゆるトリガミは日常茶飯事。例えば、購入時に3.0倍に1万円を入れて、7~8倍を2000円押さえるという買い方で押さえが入った場合に、最終オッズが5.9倍まで落ちてマイナス収支になることは普通にあった。
舟券を的中することを「とる(取る、獲る)」と表現していて、外れれば舟券は文字通りただの紙になる。この当たりを意味する「とる」と、ハズレを意味する「紙(かみ)」の中間だという意味で「トリガミ」という言葉が生まれた。動詞形の「ガミる、ガミった」というのが使われるようになったのは、もう少し後からだった。また、もっとシンプルに「当たったけど損をした」という言葉を略して「あたぞん」という言葉も多く使われていた。
地方によっても言い方や伝わり方が違うこともあり、やはり「諸説あり」の域を出ないが、これらは実際の昔の現場での話だ。
結論を言えば、ひとつのレースだけの勝負では、トリガミの可能性がある投票を行うのは推奨されないが、長い目で見れば必ずしも悪いとは言えない。
トリガミとはいえ的中して払戻金があれば、次のレースも購入できるからだ。少しでもお金が戻ってきた方が嬉しいという心理も理解できる。ただ、トリガミを繰り返していては、的中率100%でも必ず負けるので、ギャンブル向きとは言えないのは確かだ。
では、実際にトリガミになる買い方とは何か。大きくは2つ。人気どころの多点買いと、極端な資金振り分けだ。
1番人気から10番人気までを均等に購入した場合や、例えば本線に1万円、押さえは100円ずつという極端な買い方もトリガミの可能性がある。
もし、最初からトリガミになるような目を購入している場合はさすがに改良の余地はあるが、実際には「買ったときはトリガミではなかったのに、終わってみればガミってしまった」というケースも多い。できればオッズ変動も想定しておきたいが、想定以上に下がることもあるので、その場合は仕方なしと諦めるしかない。
テレボートの「資金配分機能」を利用することも手だろう。これは払い戻し金額が同じくらいになるように資金を振り分けてくれる機能で、購入画面に払い戻し想定額も表示され、トリガミとなる買い目には注意マークが表示されるので便利だ。
繰り返しになるが、トリガミを肯定するか、否定するかは個人の判断、価値観次第。ボートレース好きでおなじみの漫画家・蛭子能収さんはトリガミ覚悟の多点買いで楽しんでおり、その買い方は「蛭子買い」と呼ばれるほど有名だ。そんな蛭子さんも、漫画家、タレントとして成功する前は、あまりにお金がないため、基本的に1レース100円の1点買いで舟券勝負をしていたというエピソードもあるから意外だ。
(日刊・渕上)
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