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ボートレースはスタートするコースを各自で自由に選択できる。自分がどのコースに入るのかを選択することを『進入(コース取り)』と言い、コースは待機行動中に決定する。
圧倒的に多いのは1から6コースまで枠番順に並ぶ『枠なり』。その一方で自分の枠番より内のコースに入ろうとすることを『前付け』と呼び、進入争いが激化し、待機行動中の醍醐味のひとつだ。
ただ、陸上の短距離競技のように、水面にラインが引かれているわけではない。つまり、場合によっては幅が狭かったり、起こしの位置が深くなったり(前に進む)もするが、進入にはもろもろの細かいルールがあり、そのルールにのっとって行われる。
進入時の基本的なルールは、ざっくり言うと適正な間隔で6艇が並ぶこと。インコースが自由に幅を取ってしまうと、かなり有利になるため、それを防ぐためにターンマークからの幅を空けすぎは禁止というルールがある。
どこの幅かというと、まずはバックストレッチ(バック)からホームストレッチ(ホーム)へと入る時と、ホームでスタートラインに正対してスタートするまで。
どちらもターンマークから空けすぎると「待機行動違反」となる。実際に、その両方で待機行動違反を別々に取られ、1レースで2度の違反により賞典除外となるケースもある。
ボートレースはインが有利な分、インにとって厳しめのルールとなっている(それでもインは強い)。それだけに外枠から『前付け』を行いひとつでも内のコースを狙うレーサーがいる。ではそもそも前付けとは何なのか。
まず、進入はスタートラインに正対して、150メートル(ターンマーク)の見通し線を通過した順に決定する。外枠でも先にスタートラインに正対して、150メートルのラインを超えれば内に入る権利がある。つまり前付けとは、その名の通り、【外枠の艇が前方に付ける】こと。前付けをしてもコースが取れないケースもあるが、外枠艇がコースを奪うにはこの戦法が多く用いられる。
参考までに前付けをせずにコースを取る方法もある。ひとつは【ピット離れで内の艇を交わしてしまう】こと。もうひとつは、【自分より内枠の艇が自ら外へと出てしまう】ケースだ。ピット離れで飛び出せば、前付けをしなくてもコースが取れる。逆にピット離れで遅れると外のコースになってしまうが、ここで前付けをしてコースを取り返すという選択もある。
前付けをすればコースが取れるわけだが、実際に前付けが行われるレースはそこまで多くはない。2024年の集計では7.0%、2022年は8.6%、2017年は11.2%だったので、年々少なくはなっている。
中にはルーキーシリーズや勝負駆けレースだけ前付けを行うレーサーもいるが、基本的には外側のコース(アウトコース)を嫌い、いつも前付けを行うレーサーがやる程度だ。
その代表格は西島義則、正木聖賢、今村暢孝、江口晃生、田頭実、石川真二などなど。ただ、石川は第一にピット離れ重視で、それで出なければ前付けに行くというパターンの方が多い。
ではなぜ、多くのレーサーが前付けをすればコースを取れるのにそれを行わないのか。理由は、前付けでコースを取っても必ずしも有利とは限らないからだ。
前付けの最大の弱点は起こし位置が深くなりやすいこと。自分より内枠の艇よりも先にスタートラインに正対しなければいけないため、内側の艇の抵抗を受ければ、より早く舟を向ける必要があり、その分、助走距離は短くなる。
十分にスピードに乗れずスタートで遅れてしまうケースも多く、前付けがあるレースはまくりが決まりやすくなるのが特徴だ。
他にも抵抗を受けて結局、内側のコースに入れずに、起こし位置だけ深くなってスタートが決められないパターンや、回り直して6コースに出るケースなどもある。前付けにはリスクが伴うのだ。
王道は【前付け艇の外】から舟券を買う方法。前述したように前付け艇がいると内側に入った選手は助走距離が短くなり、スタートで出遅れるするケースも多くなる。そうすると外の艇に出番が回ってきて高配当の舟券も発生しやすい。
逆に、前付けがあっても最終的に【入ったコース順】に買うのもあり。スタート展示では深い起こしになっても、本番では展示ほど抵抗をされなかったりして、意外にもゆったりと助走距離を確保できるケースもある。
モーター素性、メンバー構成、得点率状況、賞典レースか否か、などを考慮して予想を組み立てたい。
前付け艇がいることで競艇予想としては難しくなるが、レースとしての魅力はグンと増す。スタート展示を確認して、本番も内側のコースが深くなるようなら外側の選手は買い。展開をしっかりと読んで舟券を的中させたい。
(日刊・渕上)
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