
{{ good_count }}
荒天や波高の高い荒れ水面の時に安全性を高めるために装着されるU字型の板。取り付け場所はモーターの下部で、モーターにはあらかじめ安定板装着のためのスペースが設けられている。そこにはめ込み、安定板を取り付けることによってボートの安定性が高まる。
明確な基準はない。各レース場の競技委員長や施行者に加え、主にその節で選手代表を務める選手が代表して協議を行い、その元で装着するかどうかの判断を行う。例えば荒れ水面巧者が「これぐらい大丈夫」と思ったからといって、個人の判断でどうするかを決めることはできない。
風や波でレースをすることが困難な場合に装着されるので、安定板をつけたからといって思い切ったスピードターンを繰り出すことはできない。
安定板が装着されると全般的にパワーダウンする。展示タイムもそうだし、上がりタイムも悪くなる。
そうなるとコースの利が大きくなるのが一般的。ただし、急きょ安定板を装着する場合があり、その時は話が変わってくる。ぶっつけ本番状態でペラを叩くのもリスクがあるし、チルトの変更だけで調整が間に合わないとなると回転の上がりの悪さが大きく影響する。
安定板がついた場合、もっとも有利なのは1コースだ。スタートさえ決まれば1Mは主導権を取ることが多い。2コースは安定板装着によって上がりが鈍くなるため差しは決まりづらい。ある程度のモーターパワーが必要となる。
助走距離が長いダッシュ戦だと起こしのタイミングを早めてスピードを乗せてスタートを決めることができるが、スローからだとスタートが届かないということが起こりやすい。そのため、まくりを狙うなら安定板が付いた直後だ。
また、インが負ける時のパターンとして安定板を装着したままなのに水面が落ち着いた場合も挙げておく。「ボートが吸い付いてしまう」と表現することがあるのだが、先マイをしたとして一番きれいな水面を回れる1号艇のレーサーがターン中に前に進まないということが起こりうる。
水面が荒れやすいレース場としてもっとも有名なのが江戸川競艇場だ。全国24場の中で唯一河川を使用したレース場で波風の影響が出やすく水面が荒れることが多い。そのため安定板をつける割合が高い。
また海水場は大潮で満潮の時などは水位も上昇するので水面が荒れやすくなる。レース場によって追い風の時に荒れやすかったり、向かい風の方が荒れやすかったりとレイアウトや周囲の建造物なのでの影響もある。
-モーターの性能差は拡がる?縮まる? 「板がない方がいい」「安定板があっても変わらない」というようなコメントを目にする機会も少なくないはず。
モーターを上位機、中堅機、低調機の3段階に分けたとして、上位機の方が影響を受けにくい。
もちろん選手の調整力の差も大きく関係してくるが、安定板のあるなしに関わらずいいモーターほど調整のゾーンが広いからだ。
それでも上位機と中堅機の差は縮まることは多い。内枠、特にインコースに中堅機に乗る選手がいた場合は「安定板のおかげで逃げられた」という声が聞かれることも多い。
ただ中堅機と低調機の差は大きくなるイメージが強い。低調機のほとんどがそもそも回転が上がりにくいのに、安定板で負の要素がプラスされるのだから当然のことだろう。もちろん、上位機と低調機の差はもっと大きくなる。
トップスピードも落ちるのだが、ボートへの抵抗を増やすことで安定性も増すので、まずレバーを握り込んだ時の回転が上がりにくくなる。安定板が付くとチルトを跳ねるレーサーがいるのはそれを解消するためであることが大きい。
全国的にこれという明確な決まりはない。潮の干満の影響を受ける海水場とプール型水面では同じ風向きと風速だったとしても差が出てくる。
素材はアルミ。大きさは幅16cm、長さ41.5cm、厚さは4mm、総重量は480g。
安定板がついた直後のレースと、水面状況が回復しても安定板を使用し続けている時のレースは高配当の可能性がやや高まるが、安定板が装着されると基本的にはインが強くなると思っていて問題ない。
(報知・井上)
注目ワード
マンスリーBOAT RACEの桧村賢一が舟券攻略の持論を展開します。狙い目レーサーや超抜エンジンも紹介。
マクール客員編集長・西山貴浩による爆笑コラム。16年2月号から連載開始し100回以上続く人気コラム。
編集長・渡辺がボート界の“モヤモヤ”に切り込み、賛否渦巻く話題を大胆に考察。
令和の「梁山泊」が爆誕!舟券攻略に命を燃やす者たちの熱き戦。毎月テーマを変えてデータを研究・発表するコラム。
本誌目玉のレーサーインタビュー。最も旬な選手や際立ったトピックがある選手にじっくり話を聞く。
2011年より掲載していた現役レーサー西村美智子のブログがコラムコーナーにてリニューアル。
今やボート界の顔ともいえる人気者・永島知洋が、満を持してコラムを執筆。これを読むときっと旅打ちに行きたくなる!?
ボート配信でもお馴染みの“シマレナ”こと島田玲奈が綴る、爆益を目指す“社長”のリアルをたっぷりにお届けします。
報知新聞・藤原邦充記者による硬派なコラム。全国のレース場で取材を積み重ねてきた見地から、艇界をズバリ斬る。
編集長・渡辺と副編集長・上杉による社説。艇界の今を分析し、忌憚ない意見を述べる。
九州を拠点に、若手選手に精通するスポーツ報知・井上泰宏記者。卓越した取材力を駆使し、選手の“素”を読者にお伝えする。
ボートレース芸人すーなかのコラム。22年8月号より「コラムのピット」にて連載開始。軽妙な論調でボート愛を語る。
MC&リポーター濱野智紗都のコラム。24年9月号より「コラムのピット」にて連載開始。ボートレース強火オタクとして愛を持って発信。
元競輪選手・日野未来のコラム。25年3月号より「コラムのピット」にて連載開始。ボートレースに注ぐ熱いまなざしを余すことなく綴る。
本誌「マクール」の創刊から携わってきた山本圭一が、ボート界・最近30年の動きを1年ごとに伝える。
ボートレース児島の攻略コラム。水面傾向や風、季節ごとの狙い目まで網羅します。
ボートレース福岡の攻略コラム。水面傾向や風、季節ごとの狙い目まで網羅します。
ボートレース大村の攻略コラム。水面傾向やモーター情報、季節ごとの狙い目まで網羅します。
琵琶湖
琵琶湖
福岡
福岡
鳴門
平和島
琵琶湖