インが強い若松の水面、ある条件が整えば最強クラスに!?/ボートレース若松

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ボートレース若松は洞海湾の奥に位置する海水のレースコース。通年ナイター開催だが、最終レースの締切が21時54分となるミッドナイトボートレースの開催も年に6節行っている。

海水場なので、潮の干満があり、満潮時は2マークから1マーク方向へ潮が流れていく。そのため、1マーク付近に潮が溜まり、独特の乗りづらさが発生する。これによって握って攻める難易度がアップし、逃げか差しが中心に。一方で干潮時は水面が良く、スピード戦が決まる傾向。逃げが中心ではあるものの、まくりも決まり、好配当のトリガーになることもある。

舟券の核となる1コースの1着率は57.9%。全国平均(55.3%)と比較するとやや高めの成績となっている。特にナイターの時間帯になってからの信頼度は非常に高く、終盤レースになればなるほど本命決着が多い。

若松コース別入着率(%)

進入 1着 2着 3着 4着 5着 6着
1 57.9 17.6 8.9 5.9 4.7 4.0
2 11.9 24.3 17.9 17.9 14.0 12.8
3 12.0 21.0 20.9 16.3 15.9 12.3
4 9.5 18.1 20.3 19.3 17.1 14.5
5 6.6 11.8 17.3 21.5 23.0 18.8
6 2.2 7.4 14.9 19.0 23.9 31.3

当地は風がレースに与える影響が大きい。○が描かれたグラフは、若松の1コースにおける過去1年の風速別着順回数を示したもので、○が大きければ大きいほど回数が多いということになり、()は風速別における1コース1着率を示す。※無風(風速0m)は回数が非常に少ないため割愛

これを見ると、風速3m以下のレースが大半を占め、その際の1着率が非常に高いことがわかる。特に風速1mの微風であればイン1着率が68.1%になり、異次元の強さを誇る。

これに風向を掛け合わせたものが折れ線グラフの方。※横風3m以上は回数が少ないため割愛 これを見ると、当地では意外と風向がレースに与える影響は小さく、大事なのは風速だということがわかる。

風速2mまでは向きに関係なく、インが強い。追い風が3mを超えてくると、ややインが苦しみ始め、5m以上で50%を割る。一方、向かい風は4m超でイン信頼度が下落する。スリット隊形がばらつき、スタート一気の展開が見られてくるためだ。

地元の選手たちは、「若松と言えば!」に対して、こんな回答をくれた。

西山貴浩「若松と言えば海水!塩分濃いめ」

篠崎元志「自動計測だからオリジナル展示情報は参考になると思います。潮の流れは気にします。スタートの届き方が変わるので」

瓜生正義「工場が多い地域で、対岸に煙突が見えるんですけど、そこから出てくる煙で風向きを見ることもあります」