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現在、2026年4月に入所する140期の新ボートレーサーを募集している。この期より、入所試験の申込方法が【WEBエントリー方式】に切り替わった。募集期間は9月5日(金)までなので、条件に合う方はぜひ応募してみてはいかがだろうか。
今回は元レーサーで現在はマンスリーBOATRACE編集長の土屋幸宏さんにボートレーサー受験のいろはを聞いた。
応募するには諸条件があります。まず身長は175㎝以下、体重は男子49kg以上57kg以下、女子44kg以上52kg以下。レースでは最低体重が男子52kg、女子47㎏と決められていて、軽い方が圧倒的に有利です。日頃の体重が最低体重より少し軽いくらいの方が、体重調整の面では有利に立てます。
視力は両眼とも裸眼で0.8以上で、コンタクトや眼鏡などでの矯正はできません。ただ、私もそうですが、レーシック手術を受けて試験に挑んでいる人もいます。
学歴は入所日に中学校を卒業していればOKで、年齢は15歳以上30歳未満となっています。ボートレーサーは、なるまで経験できる場が少なく、未経験からでも目指せるプロのアスリートです。
私は新聞記者を3年した後、27歳でデビューしました。選手を目指したきっかけのひとつは、一度の人生を後悔したくなかったからです。結果は残せませんでしたが、貴重な経験をさせてもらえました。レーサーになっていなかったら一生後悔していたかもしれません。
1次は全国の主要都市で受験することができ、体力試験(握力、背筋力、垂直飛び、立位体前屈、上体反らしの5項目)と、学科試験(国語、数学、理科、社会の4教科で、高等学校入学試験程度の内容)があります。
参考の数値があれば分かりやすいと思いますので、私がボートレーサーを目指していた頃に試験説明会で聞いた、体力試験の目安となる数値を紹介しておきます。現在とは違うかもしれませんが、参考にしてみてください。
握力=左右合計92kg
背筋力=142~143kg
垂直跳び=60㎝
立位体前屈=21~22㎝
上体反らし=63㎝
学科試験は高校入試レベルの内容を、それ以上の年齢の受験者が受けるため、かなり高い得点が必要になります。
2次は福岡県柳川市にあるボートレーサー養成所が試験会場となり、「体力」と「適正」の試験があります。「体力」は腕立てや腹筋、反復横跳びなどに加えて、約1.5kmの持久走や50m走もありました。動体視力、反応力、遠近感など、一次と比べて簡単には説明できない項目が一気に増えます。
差がつきそうなのが「適正」で、操縦や動体視力などがみられます。操縦はペアボートに乗り、水面にあるブイを右に左にジグザグ走行します。立ち上がってモンキーをしようとしたり、危険な行為をすればおそらく不合格になると思います。
3次は面接と身体検査があります。2次最終日の朝に合格発表があり、合格者がそのまま面接へと進みます。翌日は病院で身体検査を受けます。血圧、視力、聴覚、色覚等々、特殊な検査というよりは世の中の健康診断に近く、選手になってからも3年に一回の登録更新で課される項目です。健康であればクリアできると思いますが、ここでの体重超過は問答無用でNGだと思います。
学科試験は中学3年生でも受験できる高等学校入学試験程度の内容ということですので、高校入試の4教科がまとまった参考書を、一冊は完璧にしておくといったところでしょうか。プラスで私がやったのは、国語の試験で問われる「四字熟語」「慣用句」がまとまった薄めの辞典に目を通しておきました。
体力試験は、1次は5項目ですので、その項目ごとの数値を良くするためのトレーニングに特化することでしょう。計測器具に慣れておくことも重要だと思います。
2次は動体視力や感覚的な部分をみられる項目が多く、特殊な内容もあるため、経験の有無の差もでてきます。
こうして難関を突破した人には、平均年収2千万円となったボートレーサーへの道が開きます。ちなみに7月に同様の記事を掲載したところ、「平均年収でなく中央値を知りたい」とのコメントがあり、調べてみました。ボートレーサー1600人の中央値、つまり800位の獲得賞金は山口隆史選手(福岡)の1642万円でした。
級別の平均は以下の通りです。
A1級=4166万円
A2級=2275万円
B1級=1376万円
B2級=460万円
夢はでっかく2億円!みなさんもボートレーサーを目指してみませんか。
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